詩 「不器用なまま」
文字を書いては消し
また書こうとする心は
この思いを掻き立てる
言葉は彷徨うように
注ぎ込んだ真実は上乗せされ
ここに書かれた一文が
あるがままの自分を映し出す
いつだって始まりの
終わりがない物語
初心の風が吹く中で
ただ忘れないあの日の記憶が
今も浮かぶ自分の空
過ぎゆく時は今も繰り返し
変わらぬままの一文字がある
それは今に継がれた大切な「心」
時代の波に揺られ
自身は変わるように
あの時に止まりながら
変わらない自身を持つ
いつだって皆とテンポを遅らせ
先をゆこうとする自分は
不器用だと問いかけ
それが良いと文字を刻む
紗羅
時は流れて
自分の姿は変われど
心にある深い根は
変わることはないだろう。
この部分を変えることがあれば
それは紛れもなく自分とは違う
嘘や真似にしか過ぎない
ある意味器用になったとしても
いつか何処かで見失うことになる。
変わることは時代の変化と
その波に乗る自分を受け入れ
変わらない心の根は
自然の流れに任せていく
この流れには差があり
違和感や遅れを感じることがあっても
最終的には自分だけがしっかり残る。
不安や焦りに駆られ
偽ったり背伸びをしたら
今書いている文字が
皆んな透けてしまう。
そう思いながら
詩と向き合い自分を見つめる。
どこまで進んでも自分に変わりはない
それで良いしそれが良い。
