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参議院議員選挙の無効訴訟の提起

一昨日に実施された参議院議員の通常選挙の選挙区選挙について、本日、選挙無効訴訟を札幌高等裁判所に提起しました。
北海道内の有権者が原告となって、北海道選挙区での参議院議員選挙の無効を訴えるものです。私は原告代理人の一人です。

令和6年9月での有権者数でみると、議員一人当たりの有権者数は最小の福井県選挙区と神奈川県選挙区では3.102倍の較差があります。神奈川県の有権者の1票は、福井県の有権者の1票の価値の0.322しかないことになります。
(選挙当日の有権者数はいずれ総務省が公表するはずです。)
令和6年9月の有権者数で比較すると、福井県選挙区と北海道選挙区の較差は2.345倍で、1票の価値でいうと北海道の有権者の1票の価値は0.426票分しかないことになります。
選挙区の区割は全体的に関連していますから、福井県や神奈川県など他の選挙区の1票の価値についても、北海道の選挙に関わりがあります。

1票の価値が選挙区で差があると、選挙区選出の国会議員の過半数を過半数より少ない有権者が選出することになります。
総有権者の過半数に満たない有権者から選出された議員が選出議員の過半数を占めるということになると、総有権者の過半数より少ない有権者の意向で法律が制定・改廃されたり予算が決められたり、内閣総理大臣が選出されたりすることになりかねません。
投票価値の不平等は、国会の決議の正当性・正統性に疑いを生じさせます。


選挙区割りや選挙制度は、国会が法律で定めることになっています。具体的には公職選挙法の改正ということになります。投票価値の不平等の改正を国会議員が長年怠っていますから、裁判所には国会に速やかな是正を促すような判決を出して貰いたいものです。
(NHKのニュースでもその趣旨の私のコメントが報道されました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20250722/7000077119.html )



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林朋寛(弁護士) お読みいただき、ありがとうございます。 ご支援いただければ、国や弁護士会の問題に取り組む助けになります。