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二つの性格を混ぜたくて、 noteを書く

6歳の時に書道を習い始めた。
大学を卒業し、社会人になり会社勤めをしながらも、書道を続け師範の資格をとった。そして知人に頼まれて文字を書いたり、展示をしているうちに書道を仕事にすることができた。
今は会社勤めをやめて、家で仕事をしながら主婦をやっている。

……というのが、私のプロフィールだ。


本来だったら、書道の時の名前やサイトをnoteに紐付けるのが定石だろう。
でも、私はそれをせずに本名だけを明記して書いている。
それには理由がある。

私は、書道では「陽」の発信しかしていないからだ。

書道の名前を使っている私は、終始明るい話題ばかり投稿している。
「こんな仕事をしました」「こんな展示に参加しました」とか。仕事や出会いの窓口になるところは、綺麗に整理していよう、美しいものを並べていようという意識がある。
仕事にはもちろん悩みや葛藤もあるのだけど、それは一切表に出さないようにしている。SNSだから、自分の心の揺れ動きだったり、悩み中で答えの出ていない問題や些細な日常のあれこれを投稿したって良いのだろうけど、私にはそれはできない。それは子供の時、母親に言われたことが関係している。

「人が嬉しくなる、楽しくなるようなことだけ言いなさい」

文句や人の悪口、気分を害するようなことを公言する必要はない、という主旨で言われたと思っている。私もそれには賛成で、極力はそうしたいし、マイナスなことばかりを吐き出す人とは関わりたくない。
でも、その言葉がねじ曲がって染み込んだ結果、呪いのように私にまとわりつき、「人に心配をかけたり、負を想像させるようなことを言ってはいけない」
という思考に変わった。それは実生活でも、仕事においても実践された。

精神的に参って心がグッチャグチャに混乱していても、それを言葉にすることなく、ふたをする癖がついた。つとめて表に出さず、自分の中で処理をして前に進んでいるのだったら良かった。でもそれができるほど私の人間性は育っていなかった。
表に出すどころか、私自身もそのことから目を背けて「なかったこと」にしていた。

元々問題なんてありません、という姿勢で、陽の部分に光を当てて活動した。本来の姿が偽りなく陽であれば自然体でいけるのだろう。でも、天然で「陽」なわけでも、「陰」と向き合った上で陽の部分を出しているわけでもなく、「陰」を隠していただけの自分。陰を内包したまま、見せかけの陽だけが増幅して、私のキャラクターを形作って行った。

それで走り続けるには無理があった。人に会って笑っていても、帰りには泣いていた。でもその原因がわからなくて、情緒不安定になった。大切なものから逃げ続けて、自分がわからなくなって、もがいて掴んだ他人の手に爪をたてて傷つけた。たくさんの嘘をついていたのに、嘘をついている意識もなかった。いわゆるメンヘラ全開だった。

20代のほとんどを、そんな風にして生きてしまった。
その人生の歩み方は危険なんじゃないか、と思ったのが30歳になる手前。

そこから4年あまり、考え方を変え、生活を変え、生き方を変えるキャンペーンをやり続けた。家族を築き、本を読み、カウンセリングに行き、健康面と経済面を整え、できることとできないことを明確にしていった。日々格闘している中でずっと文章を書いていたが、ふと思い立ってnoteを始めた。

あやふやにして見て見ぬふりをしていたものを深堀りしたり、ときほぐして腹落ちさせたり、生活の習慣を向上をさせるための試行錯誤を書き残したい。それを誰かに見てもらえたら励みになるんじゃないか、あわよくば誰かの思考の種になるんじゃないか。そんな気持ちで始めた。


noteを始める時に、名前の表記をどうしようか迷った。選択肢としては3つ。
1)書道の名前で明るい、完結した投稿だけする
2)書道の名前で暗い、現在進行形の投稿もまるごとする
3)本名で、陽のことも陰のことも投稿する

1)は今までと一緒で意味がない。2)をいきなりするには怖いし、暗いことを発するのが正しいとは思っていない。
私は悩んで3)を選んだ。今できる最大限のことであり、それが挑戦だったから。

でもnoteの投稿を3ヶ月してみて、だんだん意識が変わってきて、
第四の選択肢が浮かんできた。

陽とか陰とか、本名とか書道の名前とか区別することなく、全部一緒くたにして書きたい。
仕事を通じて出会った人に人間味を感じてもらいたい。
この文章をきっかけに私の仕事に興味を持ってくれた人と繋がりたい。
陽と陰、どっちか100%ということはなくグラデーションのように混ざりながら意識は作られていくし、名前で気分を切り分けること自体不自然だと感じるから。

今思うことが全部自分だ、と思えるような心境になりたいと強く思う。

この境地を目指して、つらつらと書き続けていきます。


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