子どもが自分から話し出す「話型」の育て方 【算数】
算数の授業で、子どもたちの発表が続かない。
そんな悩みはありませんか?🥺
いつも同じ子ばかりが発言してしまう。
何を言っているのかよく分からず、周りが置いてけぼりになる。
若手の頃は、誰もがぶつかる壁ですよね。
(私も数年前まで、一斉共有の時間に聞き手の子どもが退屈そうな顔をしているのを見ていて、どうしたら良いのか頭を悩ませていました…💧)
でも、大丈夫です。
ある「言葉」を意図的に育てていくだけで、教室の空気はガラッと変わります✨
😭 過去の失敗:ただの風景になった「話型ポスター」
若かりし頃の私は、発表で使ってほしい言葉を一覧にしていました。

そして、それを右上の掲示スペースに誇らしげに貼っていたのです。
これさえ貼っておけば、子どもたちが勝手に使ってくれる。
そう信じて疑いませんでした。
(今思い返すと、本当に恥ずかしい浅はかさです←)
結果はどうだったか。
1年間、見事に誰も使いませんでした💦
ただの風景の一部として、ずっと掲示してあるだけだったのです。
教師である私自身が、その掲示物に全く触れなかったからです。
おまけに、選んでいた話型もあまり効果的ではないものもありました。
💡 発表の言葉は「価値づけて広める」
発表で使ってほしい言葉は、掲示するだけではなく「価値づけて広める」のです。
私が20年以上の教員生活を経て、特に算数で使ってほしい言葉は次の3つです。
まず、次に、最後に(順序よく話す)
ここまで分かりますか?(確認しながら話す)
ここまでしか分かりませんが、この後誰か説明してもらえませんか?
特に3つ目は、「途中まででも説明していいんだ」と子どもたちに思わせる強力な言葉です✨
これらの言葉をクラスに定着させるためには、2つの具体的なステップがあります。
① 使いたくなる問題で「価値づけ」する 🎯
1つ目は、その言葉を自然と使いたくなるような問題を提示することです。
そして使った瞬間に価値づけをして、その良さをクラスみんなで共感します。
例えば、「まず、次に、最後に」を使わせたいとします。
4年生の「かっこを使った式」など、四則計算の問題を提示します。
2×5+(3+4)=
計算の順序を説明するとき、子どもは自然とこの言葉を使って説明します。
まず、3+4をします。次に、2×5をします。
最後に、10+7をします。
説明が終わった直後、すかさず全体に聞くのです。
👨🏫「今の説明よかったね。どこが良かったか分かる?」
👦「『まず、次に、最後に』と言っていたのが分かりやすかったです!」
(ここで、ドヤ顔をしている発表者をしっかり認めます👍)
それをみんなで共有し、この型に「〇〇さん発表」と名前を付けて価値づけます。
その後、同じように理由を順序立てて説明できた子どもを、さらに認め、褒める。
そうすることで、この話型は一気にクラスに広まっていきます。
② 言葉の「良さ」を体感させる 🤝
もう一つは、その言葉の「良さ」を体感させることです。
「ここまで分かりますか?」や「誰か続きを…」という言葉。
実はこれ、子どもからは自然に出てきません。
教師が教えて、初めて出てくる言葉です。
しかし、ただ教えただけでは子どもたちは使いません。
使うためには、その良さを体感させる必要があります。
例えば「ここまで分かりますか?」の場合。
子どもの発表というのは、だいたい長く喋ります🗣️
周りの子どもが『分かっているか』などはお構いなしです。
ひたすら自分の伝えたいことばかりを話します。
そうすると、聞いている側は分からなくなったり、聞くのをやめてしまいます。
まずは発表した子に、その現状を率直に伝えます。
そして、そうならないための手立てとして技を伝授します。
「ここまで分かりますか?」と、聞き手の理解を確認しながら発表する技です。
(実はこれ、大人でも会議などでなかなか出来ない技術ですよね…🤫)
実際に誰かが使ったときは、すかさず価値づけます。
「今の発表は、聞き手の理解を確認しながら進めていたから、すごく親切だったね!」と。
そうやって、言葉の良さを体感させながら広めていくのです🌱
🌸 明日の教室で一瞬を狙おう
発表の言葉は、ただ黒板の上に貼るだけでは定着しません。
使った瞬間の「価値づけ」と、相手に伝わる「良さの体感」が必要です。
明日の算数の授業で、誰かがポロッと良い言葉を使った瞬間を狙ってみませんか?
その一瞬を見逃さず、思い切り価値づけてあげてください。
きっと、その子も、クラス全体も、発表の時間が少しずつ好きになっていくと思います。
明日も教室で奮闘するあなたを、応援しています🎌
