見出し画像

【仕事術】「全部全力」はもうおしまい。エッセンシャル思考で見つけた、幸せに働くヒント。

初任者の先生、毎日の授業に校務分掌、そして子どもたちへの対応……。 本当にお疲れ様です。

「全部完璧にやらなきゃ」と、肩に力が入りすぎていませんか? 放課後の職員室で、山積みのタスクを前にため息をついている。 そんなあなたへ、かつての私自身の失敗と、そこから見つけた「自分を守りつつ、子どもを伸ばす」コツをお話しさせてください。


1.「全部全力」でボロボロだった、あの頃

初任の頃の私は、「とにかく全ての仕事を一生懸命しなければいけない。」と思い込んでいました。 頼まれた仕事は断らず、教室のあれもこれも全部でやって・・・。そしてノートもしっかり見て、コメントを書いて・・・と。

でも、その結果はどうだったかというと……。

  • 授業の準備ができない (あんなに頑張っているのに、教材研究をする時間がなくて、授業はボロボロ。子どもたちの「?」という顔を見るのが一番辛かったです……)

  • 体調はいつも最悪 (当時は熱があっても教壇に立っていました。今考えると、自分も子どもも大切にできていませんでしたね)

  • 朝のスタートからバタバタ (帰宅も寝るのも遅いから、出勤は8:30ギリギリ。教室に駆け込んで「ふぅ……」と一息つく間もなく授業開始。心に余裕なんて1ミリもありませんでした)

「頑張れば頑張るほど、理想の先生から遠ざかっている気がする」 そんな矛盾に、毎日ひとりで苦しんでいました。


2.視点を変えた「エッセンシャル思考」

「このままじゃ倒れる」と危機感を感じた私が辿り着いたのが、「エッセンシャル思考」でした。 要するに、「全部やるのをやめて、本当に大事なことだけに全力を注ぐ」という考え方です。

先生の仕事には「緊急だけど重要じゃないこと」がいっぱいあります。 そこに振り回されるのをやめて、
「緊急じゃないけど、実は一番大事なこと(=授業準備や子どもとの対話)」に時間を使うように決めたんです。


3.明日からできる「捨てる」と「選ぶ」のステップ

私が実践して、劇的に心と時間に余裕が生まれた工夫をいくつかご紹介しますね。

① 「朝の1時間」を黄金の時間にする

私は思い切って、「朝7:00出勤、18:00退勤」というルールを決めました。 また、朝の静かな1時間を、最も重要な「教材研究」の時間として、毎日確保するようにしました。

② 教師しかできないこと以外は、子どもに「外注」する

例えば、教室の後ろの掲示物。
「教室の後ろの掲示、貼らなきゃ!」と放課後に1人で掲示物を貼ったりしていませんか? 私は、1枚目だけ自分で見本を貼り、あとは子どもたちに任せることにしました。

「隣の紙とぴったり合わせてね。隙間がないのがプロの仕事だよ!」

と伝えると、子どもたちは「任された!」と喜んで、意外と丁寧にやってくれます(笑)。「手抜きをしていると思われたらどうしよう……」と不安になるかもしれませんが、大丈夫。 これは決して手抜きではなく、子どもたちの自立を育むための立派な「教育」なんです。


高学年の力を借りてもいい。

もしあなたが低学年の担任で、自分のクラスの子に任せるのがまだ難しい時期なら、掲示委員会の子どもたちに「助っ人」をお願いしてみるのも一つの手です。

「掲示板をかっこよくしたいんだけど、手伝ってくれるかな?」

そう声をかけると、子どもたちは「任せて!」と、それはもう誇らしげな顔で引き受けてくれます。

貼り終わった後に、「わあ! ぴったり揃っていて気持ちいいね。本当に助かった、ありがとう!」と全力で感謝を伝えると、子どもたちの目はキラキラ輝きます。

(…実は、この「誰かの役に立てた!」という自己効力感こそが、子どもを一番成長させるんですよね)

先生が放課後に一人で掲示物と格闘するよりも、 子どもにお願いして、感謝して、笑顔が増える。これこそが、クラスにとっても、先生自身にとっても、一番幸せな「エッセンシャル思考」の形だと思っています。

③ 丸付けは「教室」で、顔を見て

職員室で一人、黙々とノートに赤ペンを入れる時間は最小限に。 私は登校中や休み時間に、教室で子どもとお喋りしながら丸付けをします。

  • 「お、ここ工夫したね!」

  • 「この考え方、面白い!」

その場で声をかける方が、100文字のコメントをノートに書くより、子どもには100倍届きます。


4.先生が笑顔でいることが、一番の教育

もし今、あなたが「あれもこれもできていない」と自分を責めているなら、まずは「帰宅時間」を一つ決めてみてください。

限られた時間の中で「今日はこれを頑張る。それ以外はほどほどにする」と決める勇気が、あなたと子どもたちを救います。

教材研究がしっかりできて、先生がニコニコ笑っている教室。 子どもたちにとっては、それだけで十分「最高のクラス」なんです。

(……実は私も、今でもときどき欲張ってパンクしそうになりますが、そんな時は「あ、エッセンシャル思考!」と呪文のように唱えています)

無理しすぎず、明日はちょっとだけ「肩の力」を抜いてみませんか? 応援しています。


この記事が、少しでもあなたの心が軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!