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2025年のアルバータ登山に行く後輩 山上耀一郎へ

学習院大学山岳部 昭和63年卒 棚橋靖

 カナダのアルバータ峰が登頂されてから今年で100年になる。
 今年後輩の山上耀一郎がJAC(日本山岳会)のアルバータ記念登山隊に参加するという。

 山上のことは学生の頃から知っていたけれど、彼は卒業してからよりいっそう山に登るようになり、最近メキメキと実力をつけている。

 僕と山上とは親子ほどの歳の差があるが、お互いクライミングが好きなこともあってタイミングが合えばフリークライミングなどを一緒にしている。 昨年は岐阜県の瑞浪にフリークライミングに行ったり、群馬県の西上州のアイスクライミングルート「昇天の氷柱」にも登った。

 「昇天の氷柱」は荒船山の壁にかかる垂直に近い氷のルートで、計4ピッチのアルパインアイスルートだ。 お互いが交互にリードして登り、最後の4ピッチ目は山上のリードとなった。 ここは氷が発達しておらず、露出した岩にアックスやアイゼンを引っ掛けて登るやらしい状態だった。 プロテクションも取れず悪いピッチを山上は奮闘的なクライミングの末に見事に登り切ってくれた。

「おお、山上やるじゃん!」 後輩の成長を感じた印象深い登山となった。

 僕が学習院の登山隊としてアルバータに登ったのが1996年。 30年ほど前だ。 その時のことは山岳雑誌「岳人」に書いたのでここでは繰り返さない。

 山上は今回の100周年記念登山でしっかりと自分の実力を発揮してきてほしい。 そしてカナダの山を存分に味わってきてほしい。 そこで彼が何を感じるのかはわからないけれど、きっと僕と同じように100年前にアルバータを登った先輩方の実力や熱意に脱帽するんじゃないか、と思う。



荒船山の「昇天の氷柱」を登る山上耀一郎



荒船山の「昇天の氷柱」を登る棚橋靖



荒船山の「昇天の氷柱」の最終ピッチをリードする山上耀一郎




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