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掌編1「リリーさんとホーリーくんとマリコちゃん」【雪だるま】#シロクマ文芸部#いつきちゃんのアドベントカレンダー


「雪だるま」


物語は半年ほど前、マリコちゃんが飼っていた真っ白な猫のリリーが二十歳で大往生を遂げたことから始まる。

       ❉

 マリコちゃんは生まれた時から、猫のリリーといつも一緒だった。マリコちゃんのお母さんが二十年前、百合のように白い仔猫を拾って来て「リリー」と名付けた。
まだマリコちゃんも、マリコちゃんのお兄ちゃんの翔太くんも生まれるずっと前のお話。
マリコちゃんは大好きなリリーとお別れしたくなくて、お骨になったリリーを自分のお部屋の窓からちょうど見える場所に静かに葬った。と言っても、赤い小さなシャベルで小さな穴を掘って小さくなったリリーさんを埋めただけなんだけれどね。

マリコちゃんは、お花やリリーが好きだった煮干しやチュールを持ってリリーのお墓に遊びに行った。毎日毎日⋯、きっとリリーとお話したかったんだね。

 そして寒い寒い冬が来た。
マリコちゃんは重い病気にかかって、お外へ出られなくなってしまった。お兄ちゃんの翔太くんが、リリーが寂しくないように、マリコちゃんがリリーの居場所が一目で分かるようにって、その冬一番の雪で小さな雪だるまを作ってくれた。

「マリコ、ほら、あそこがリリーのお墓だよ」
「お兄ちゃん、可愛い雪だるまさんだね」
「うん、リリーが寂しくないだろう?」
「ありがとう、お兄ちゃん。マリコ、雪だるまさんにお名前付けてあげたいな〜」
「なんて名前がいいかな?」
「赤いお目々のホーリーくん」
それから、マリコちゃんは体調が良い日は窓辺に立って、リリーさんとホーリーくんとお話するようになった。

 ある日、マリコちゃんにパパとママが言った。
「春になって桜が咲いたら、マリコの病気は治るからね」
「本当?パパ、ママ」
「本当よ、マリコ」
「わぁ~い、またお外へも出られる?」
「もちろんだよ、マリコ」

マリコちゃんは、その日から
「春になったら治るから、そうしたら、またそこへ行くからね、リリーちゃん、ホーリーくん待っててね」
と言い続けた。

ある夜、雪だるまのホーリーくんはリリーさんに語りかけた。
「リリーおばあさん、僕ね、いっぱいいっぱい頑張って溶けることにした」
「ホーリーや、なんだい?寂しいこと言わないでおくれよ」
「だって、春が来たらマリコちゃん治るんだって」
「それは⋯でも、お前が早く溶けることないだろう?」
「僕、マリコちゃんを早く治してあげたいんだ」

翔太くんが炭の代わりにホーリーの目にしたクリスマスホーリーの赤い実が、まるで彼が泣いているように見えた。

その日から、ずっとホーリーはお腹にぎゅ~って力をこめて、顔を真っ赤にした。
「早く溶けろ、早く溶けろ」
ってね。
片方のお顔が日の光を浴びてなくなっても、ずっとホーリーはお腹にぎゅ~って力を入れていた。
 ある日、ホーリーが溶け始めたのを見つけたマリコちゃんは大騒ぎで、お兄ちゃんを呼んだ。
「あ〜!ホーリーくんが溶けちゃう!!お兄ちゃん、お兄ちゃん、直して来てあげて」
(あっと言う間の1300字超)


(なので、つづく?笑)たぶん

一日、期限を間違えちゃった(泣)
小牧幸助さん、ごめんなさいm(__)m



【おまけ】

雪だるまと言ったら↓


日本が世界に誇る最強「雪だるま」(笑)
ミユはラウール推し
私はめめ推し(笑)


ぎゅ~って
するよ?♡


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