團紀彦設計、円山公園文化サロン

同志社大学の佐伯順子教授主宰の茶文化研究センター研究会が京都・円山公園にこの4月、オープンしたばかりの円山公園文化サロンで開かれ、研究会メンバーとして出席した。このサロンの建築設計に当たった建築家、團紀彦さんのレクチャーで、タイトルは「日本文化と日本建築」。

熊本・山鹿市、チブサン古墳の彩色壁画の幾何学模様は、日本中近世以降の、例えば茶道具などのいわゆる和風デザインとかけ離れて環太平洋文化圏に共通するものがあるが、メディアによって和風デザインこそが日本の文化として刷り込まれていること(新聞は両方を紹介してきたはずだが)、伊勢神宮内宮とインドネシア・トラジャの住居の類似(井上章一さんも2009年の著作で伊勢神宮が日本人の魂の原風景なんかではなく、その建築様式、棟持柱のある高床建築はインドネシアや、広く東アジアで見られると指摘していた)、中国・雲南のアカ族の村の出入り口の鳥居と日本の里山の鎮守の森の風景の類似、仏・ヴェルサイユ宮殿の庭は造る庭だが、日本の庭は神が宿る庭、といった例を次々挙げた。

モダニズム建築と社会主義の共鳴についても言及、バウハウスのケースについて触れた後、都市を無個性にしたモダニズム建築に対して、東京・日本橋室町地区で実現したコレド室町は低層階のファサードを連続させて軒を連ね、街並みを形成した例を成功例として紹介した。

近ごろ盛んに言われる共生の建築は黒川紀章がいい出したことで、同じ言葉は使わないが内山文彦にもそれがあり、きょうかいせんの重なり合いが創造の力を産んでいるのだという。

円山公園文化サロンは古い日本建築の部材を入れ替え、隣接のスターバックスコーヒーでは中に躯体を入れる方式で耐震強度を上げたとのことだった。

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