オナラの音ディベート
三男が、私の膝でオナラをした。
「くさ。」と言うと
「だれがオナラしたんだぁ〜?」と、とぼけるので「今ここらへんからプスーと聞こえてきたぞ」と証拠をつきつけた。
「えー? オナラの音はプーかブーで、スーはないよぉ」と三男は言う。3歳、面白いところを突いてくる。なるほどお尻から「スー!」とダイアン津田みたいな音がしたらおかしいよな。
今度はスーに喉の振動を加えないよう、歯の間から細い音でスーゥを表現してみた。
「スーってこの辺から聞こえてきた」
三男はウキャキャと笑って「スーじゃないでしょー!」と床に転がった。
それを見ていた次男が突如ガバッと立ち上がり
「違う、スーじゃない。音がしないオナラはスーじゃなくてスッ……だと思う」
と真面目な顔をして確かにそうかもしれないことを言ってきた。
コロコロコミックを読んでいた長男がコロコロコミックを床に置いてこちらにやってきて
「ちょっと待って? 次男の言うスッ……はお尻を両手で持ち上げて音がしないようにした音だから、さっきのオナラはプスーが合ってると思う」
などと言い出した。確かにそうかもしれない。っていうかその技もう知ってるのか。学校で使ってるのかな。
「スーはないの!オナラの音はプー!」
プー党 代表三男。
「いや、プー!は「ー」の部分まで
勢いよく出たオナラの音なんだから
さっきのはプ、スー。」
プスー党 代表長男。
「お兄ぴょんはコロコロ読んでて
聞いてなかったでしょ!
さっきのはプスッ……だった!」
プスッ……党 代表次男。
「ママはどう思うの!?」
3人に詰め寄られた私は、超党派「確かにー党」であることを表明した。
確かにー党の私は、オナラの音に関するそれぞれの主張を聞いては「たしかにーたしかにー」と言いながら頷く。ほとんど聞いちゃいないけど。
それでも時折、弁論では圧倒的不利な立場の三男の味方をする。
「三男が言うスーはゴイゴイスー!のスー!なオナラはあり得なくて、あくまでもスーはプーかブーの名残りとしてのスーで、スー単体で始まるオナラはないって言いたいんだよ」

「いや、あるでしょ。
スーから始まるオナラあるよね?次男。」
「あるね。スーかスッ……だけど
スーから始まるオナラは絶対にある。」
え? そこ結託するんだ。
プー党不利すぎる。
っていうかさ……
もうさ……
どうでもよくない?

この話いつまで続けるのかな?
結末としては、いつの間にか全員どうでもよくなって結論が出ずに終わったのだけれど。この時間なんだったん?
プスーだけで小一時間ケンカできる三兄弟ってほんとアホ愛しいな、とこれを書きながら思い出してプププスーと笑ってしまった。
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