マスクド★noteの裏側
楽しかった……!!!!!
改めましてご参加いただいた皆様に改めて御礼を申し上げます。
一緒に運営してくださった波さん、覆面作家の36名の皆様、予想でご参加いただいた皆様、コメントや応援の声をいただいた皆様、誠にありがとうございました。
ずっとマスターの仮面をつけてきましたが、そろそろ仮面をぬいで、この企画への想いや悩んだことなど裏側をお話していこうと思います。ただし、たくさんの方が関わっているのでこの先は個人名は出さない形で書かせていただこうと思います。
企画の成り立ち
まずはこの企画がどうしてできたのかをお話しさせてください。
もう半年ほど前になるでしょうか。とあるnoterさんの記事だったか、Xだったか、悩みを目にしました。
「私が書く意味って何だろう」
「〇〇というアカウント名だから読みに来てくれている方がいるけれど、私が別のアカウントだったら私ってわかるのかな?私らしい文体って何だろう……」
要約するとこんな悩みでした。
その悩みにとても共感するとともに「私はたぶんあなたのこと見つけられるよ?」と本当は言いたかった。でも、なんかそれじゃ伝わらないと思いました。だからコメントせずに、どうやったらそのことをもっとリアルに感じられるだろうか?と思いました。
それで思いついたのがマスクドnoteです。
もしもあなたが参加してくれたら、きっとたくさんの人があなたって分かるはず。勝手にそんな風に思っていました。(参加するしないは自由なので特にお誘いやコメントなどはしませんでしたが)
企画を思いついてから実際に稼働するまで4か月のタイムラグが出てしまいました。私の体力的な問題もそうですし、参加者にとってのデメリットはないか詰めていたからです。
色々考えましたが、たぶん、メリット……いいことの方が多いと判断しました。
この企画で期待していたこと
まずは当初の目的、「私じゃなかったら私って分かるのかな」この悩みはたぶん……多少は解決するのではないかと思いました。
その他にも、書く人ならではの悩みは尽きません。
例えば
・努力してもアカウントパワーの強い人しか読まれない
・あの人と自分との違いはどこにあるんだろう
・いつも仲のいい人ばかりと交流していて(それはとても居心地がいいけれど)新しい人とはなかなか出会えない
・私らしいって……なに?
あぁ、これ全部私の悩みです。
例えばnoteを始めたばかりの頃。
どうしたってnoteのプロフィールを見て「編集者」「エッセイスト」などの肩書を持つ人、フォロワーが多い方がキラキラして見えるじゃないですか。そしてそういう方が書くものはきっとおもしろいはずだ、というバイアスがかかる。
そこをフラットにしたかったんです。
実際noteを始めて何か月か経つと、決して目立たないけれどものすごい書き手さんに出会えたりする。実力派、ともいえるし、自分が「この人の書くものめっちゃ好き!」と思えるような方との出会いって興奮しません?
でも、宣伝しない&交流しない書き手の方って見つけられないんです。
肩書無し、文章だけで、「自分にとって好きな文章」を見つけることができたら。それって双方にとってとても幸せなことではないかと思いました。
なので今回、第1弾第2弾を通して「この作品好きでした」というのは本当に嬉しいコメントでした。お節介な仲人の気持ちです。
テーマ選定
第1弾は「おにぎり」、第2弾は「玄関」でした。
それについてお話します。
まず『おにぎり』
これはほとんど悩んでいません。
本当にビビビときた、ぐらいに最初から「おにぎり」しかないだろうと直感で決めました。結果的に普段からおにぎりに親しい方がご参加くださったのでやはり直観のチカラはすごいな、と思っています。
さて、問題は『玄関』です。
いや~~色々な声がありましたね。おもに戸惑いの声が大きく感じました。「げ……げんかん!?」ってね。
テーマ選定において、1つ決めていることがありました。
それは男女の性差や環境の違い、生活している土地などに左右されないもの、です。
第1弾は食べ物でしたが、第2弾は食べ物以外と決めていました。食べ物に興味がない人もいるからです。生き物系も考えたのですが、犬が好きな人もいれば苦手な人もいる。と思い、なんかそういう……思い入れのあまりない無機物がいいと考えました。
で、何がいいかな~とずっと考えていたんですが、なかなか思いつきませんでした。そんな時、ふと思い浮かんだのが故 向田邦子さんのエッセイ『父の詫び状』です。
向田邦子さんの作品では家の中と思われる描写が多く、その中で、どの家にも必ずあるのが『玄関』だろうな、と思いました。
玄関。
物語が始まりそうな場所。
家庭によって何色もある玄関。
きっとひとつとして同じ玄関はないと思いました。
それで玄関にしたのですが、今思うと『入口』とか『出口』とか、扉的な広い意味をもつ言葉でもよかったかもなぁと反省するなどしています。
テーマによって変わる色
テーマがおにぎりだった第1弾。
各々のおにぎりについての思い出やエピソード、文章論や創作まで、幅広い作品で盛り上がりを見せていました。ひとえにおにぎりといえど、中の具も握り方も違うんだなぁと本当におもしろく見させていただきました。
そして玄関の第2弾。
すでに同様の感想でもいただきましたが、ググっとダーク寄りになりました。蓋をあけてびっくり。え、こんなに変わる???衝撃です。
テーマを発表してから、私も「さて玄関、何を書こうか」と皆様と同じタイミングで書き始めました。で、玄関の「玄」ってなに……?と思う訳です。
それで調べたらこんな結果が出てきました。
デジタル大辞泉 「玄」の意味・読み・例文・類語
げん【玄】[漢字項目]
[常用漢字] [音]ゲン(呉) [訓]くろ くろい
1 赤または黄を帯びた黒色。「玄黄・玄米」
2 奥深くて暗い。「玄関・玄室・玄妙/幽玄」
3 奥深い道理。「玄学」
4 はるかに遠い。「玄孫」
げん【玄】
1 赤または黄を含む黒色。
2 老荘思想で説く哲理。空間・時間を超越し、天地万象の根源となるもの。
3 微妙で奥深いこと。深遠なおもむき。
なるほど!!!!黒いのか!!!
びっくり仰天でした。まさか『玄』の字そのものに黒いという意味があったとは。
そして『関』についても、狭間、境界線、などの意味があることが分かりました。
それでこんなにホラーやミステリーが増えたのか……!とこれは新しい発見でした。
順番の決め方
そんな訳で『玄』の文字の由来が一目で分かる=第2弾の肝を描いている作品は1日目しかありえませんでした。マスクドnote第2弾は黒いものを描いていますよ、の合図が必要でした。
ただ、振り幅(作品のカラフルさ)は伝えたかった。
黒いものと対比するように、インパクトと面白さでパンツBL不法侵入作品を1日目にさせていただきました。
第2弾から初めて見る方もいらっしゃると思ったので、これから次々公開される作品の四次元感、枠にとらわれない奔放さは1日目にぎゅっと詰め込みました。
2日目以降は創作とエッセイをバランスよく公開できるようにしました。最後は波さんにご提案いただいて決めました。
第1弾のおにぎりですが、ちょっといじわるでしたでしょうか。『ビール』
という分かりやす(そうな)方を一番に持ってきて、しかも線つなぎシートの右側にビールが好きな方のアイコンがイヤでも目に入るんですね。見事な擬態でしたので1番にしました。
もちろんそれ以降の皆様の順番も何度も入れ替えて、自分が読者だと思って頭をリセットして読み返したりしました。感情の揺れや、「え?ここにきてこの作品!?」と驚くような仕掛けをしたつもりです。
(そこに気づいてくださる方がいてワクワクしました)
〜長くなったので後半に続きます〜
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