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骨董市で見つけた

毎週ショートショートnoteの企画参加作品

まえがき

骨董市が好きです。
ガラクタのようで、誰かの時間を抱えたものたち。
今日は「変身磁器」という、少し怪しげなお題に出会いました。
青空の下、骨董市を歩きながら浮かんだ小さなお話です。


骨董市で見つけた

私は骨董市を見て回るのが好きだ。
今日も電車を乗り継ぎ、遥々、青空の骨董市にやってきた。

いつも目的は同じ。
アンティークなものを買うこと。
たくさんの骨董品の中に、目を引くものがないか、見て回る。

骨董市は不思議な場所だ。
売っている人も、どこか怪しげな顔をしている。

「これは、滅多に入らない代物だよ。見ていっておくれ。」

声をかけられ、振り返ると、そこには不思議な磁器が並んでいた。

「あんた、何を探してるんや?
アンティークが好きやろ。
この変身磁器は、きっとお気に召すで。
今日は特別に半額にしとくわ。
ええ買い物やで。」

気がつくと、私は10万円もする変身磁器を買っていた。

家に帰り、頑丈に包まれた包み紙をほどく。
そこには、とても10万円の価値があるとは思えない代物があった。

「こんなもん買うて……
今月、食費かけられへんな……」

そうつぶやいた、その時。

「あんさん、ええ買い物しはったなぁ。
後悔はさせまへん。
あんたの人生、これから虹色でっせー。」

え、バラ色じゃないの……
(426字)

イラスト:ChatGPT

あとがき

「変身磁器」とは、
物が変わる話なのか、
人の人生が変わる話なのか。

答えは、あえて書きませんでした。
虹色は、ひとつの色ではありません。
きれいな色も、濁った色も、全部そろって虹になる。

そんなことを思いながら、
骨董市の片隅で、この物語は終わります。

読んでくださって、ありがとうございました。

毎週ショートショートnoteのお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。


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