つけられたあだ名
毎週ショートショートnoteの企画参加作品
まえがき
子どものころにつけられた“あだ名”には、
その時の笑いも悔しさも、少しだけ混ざっています。
でも、大人になって思い返すと、
あの頃の小さな出来事が、
今ではやさしい思い出になっていることもあります。
本文
私は11月15日生まれ。
そう、七五三の日に生まれたから、名前が「なごみ」。
でも友達は私に“七五三でなごみ”という語呂合わせのあだ名をつけた。
「おい、七五三、宿題やってきたか?お前は頭が良いから、十中八九七五三で正解だろ!」
私はいつも宿題をタダで見せていた。
でも、十中八九七五三は反乱を起こすことにした。
ノートを2冊用意して、
ひとつは十中八九正解、もうひとつは十中八九不正解。
私はいつものようにノートを見せた。
男の子は疑いもせず、「十中八九七五三、いつも悪いな」と言って写していた。
その日はいつもの先生が出張でいなくて、宿題を提出することになった。
先生はノートを預かって帰り、翌日、生徒に返した。
あの“不正解のノート”がどうなったかって?
それはね、全部まちがいだったから、居残りで宿題を毎日させられたの。
それ以来、彼は私にノートを見せろって言わなくなったわ。
(378字)

あとがき
あの頃の私は、ちょっと意地悪だったのかもしれない。
でも、なんだかスカッとしたあの日のことを思い出すと、
子どもって、やっぱり自由でいいなと思う。
“十中八九七五三”というあだ名、
今ではちょっぴりお気に入りです。
※この物語はフィクションです。
📚タグ
#お題作品 #十中八九七五三 #子どもの頃 #あだ名 #ユーモア短編 #片桐みかんの世界
毎週ショートショートnoteのお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします😊これからも続けていく”未来の種”になります。よろしくお願いします。(❁´◡`❁)