エクレア食べたい
アマノ文筆クラブの企画参加作品
まえがき
お昼ご飯を買いに行く時、ふと「エクレア食べたいな」と思った瞬間から始まった、小さな温かい出来事。
みかん日記のように綴った、昨日の実話です。
おばあちゃんが営む小さなパン屋さんは、今日も静かに町の片隅で開いていました。
本文:エクレア食べたい
今日は開いてるかな?
おばあちゃんのパン屋さんへ立ち寄ってみると、開いてた。
店に入ると、パンはサンドイッチが残り2個だけ。
今日はおにぎりの気分だから、やめておこうかな…と思った瞬間、
ショーケースの中で、シュークリームとエクレアが目に留まりました。
1個50円。
今どきあり得ない値段に、
「この値段だと赤字だよね」と心の中でつぶやいてしまう。
職場の方へのおやつに買っていこうと、
脳内では シュークリーム VS エクレアの判断バトル が開催される。
勝敗は…シュークリーム。
エクレアが、ほんの少し肩を落とした気がした。
「ごめんね。次回は必ずや、エクレアを迎えにくるから。」
おばあちゃんの優しい味のシュークリームを職場で食べながら、
ショーケースの奥でエクレアが
「お待ちしてます」
と言っている姿を想像すると、
シュークリームの味が、ほんの少しだけしょっぱく感じました。
あとがき
50円のエクレアとシュークリーム。
値段だけでなく、どこか懐かしい“優しさ”まで包み込んでくれているようでした。
次は本当にエクレアを買いに行こうと思います。
おばあちゃんのパン屋さん、どうか長く続いてほしいな…そんな気持ちになった出来事でした。
アマノ文筆クラブのお題に書かせて頂きました。
甘野さん、お題をありがとうございます。
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