音楽室の秘密
3つのお題に空想のひらめきを第9回
まえがき
今回のお題は「冷蔵庫」「流れ星」「音楽室」。
この三つがどう繋がるのか、自分でも分からないまま手を動かしました。
気がつけば、時空を越えて中世ヨーロッパの音楽室にたどり着き、そこで一つの物語が生まれました。
音楽室の秘密
中世のヨーロッパに、近代の世界があるとしたら──
あなたは行ってみたいですか?
私は行ってきました。そのお話を聞いてください。
ベートーヴェンが使ったとされるピアノがある音楽室。
そこには、青年──まだ無名の作曲家がいました。
ベートーヴェンをこよなく愛する彼は、
そのピアノで日々作曲をしていました。
彼には、ひそかに支援してくれる人物がいました。
その方は、冷蔵庫という秘密の箱を青年に贈ったのです。
その冷蔵庫は、食べても食べても中身が減らない、
不思議な冷蔵庫でした。
ある日、青年はいつものように自作の曲を弾いていました。
その曲を聴いた人は、こぼれる涙を止められなかった。
噂は瞬く間に広がり、彼はベートーヴェンが
演奏したという音楽ホールに招かれます。
そして披露された新曲──「流れ星」。
観客は皆、静かに涙を流し、彼はコンクールで優勝しました。
一躍、時の人となった青年に、音楽の聖地での暮らしが用意されます。
しかし、彼はその誘いを断り、ベートーヴェンのピアノのそばに留まりました。
「流れ星」の旋律は、今もきっと、どこかで誰かの涙をぬぐっていることでしょう。

あとがき
冷蔵庫、流れ星、音楽室──一見バラバラなお題から生まれた、
不思議な音楽の物語。
書きながら、私自身もこの青年の演奏を聴いてみたくなりました。
もしかしたら、今夜、あなたの耳にもその旋律が届くかもしれません。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします😊これからも続けていく”未来の種”になります。よろしくお願いします。(❁´◡`❁)