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山うさぎの願いごと

🍊第47回 3つのお題(日本むかし話)
🎈お題①:「山うさぎの願いごと」
🐾お題②:「おおかみと春の花」
⏳お題③:「欲張り長者と消えた金」

お題④イラスト(紙芝居風)から空想した世界を書いて下さい。

🌸まえがき

むかしむかし、ある山に、
ちょっと変わったうさぎがおりました。

そのうさぎは、なんでもかんでも
人にたのんでばかりおったのです。


📖本文

第1話 山うさぎの願いごと

むかしむかし、あるところに、
なんでもねがいごとをする山うさぎがおりました。

おなかがすけば、
「なにかたべるものをください」とねがい、

ねるところにこまれば、
「ねるばしょをさがしてください」とねがいました。

なんでもかんでも人にたのむので、
とうとう、だれも山うさぎのねがいを
きいてくれなくなってしまいました。

こまった山うさぎは、
となりのむらへ行ってみることにしました。

そこでは、だれも山うさぎの話をきかず、
みんな、もくもくとはたらいておりました。

それを見て、山うさぎも
はたらいてみることにしたのです。

あさはやくおきて、山へたきぎをとりに行き、
それをうって、おかねをもらいました。

そのおかねで、おにぎりをかいました。

ひとくちたべると――
とてもおいしくて、
なみだがぽろぽろこぼれました。

山うさぎは思いました。

「じぶんではたらいたものは、こんなにもおいしいのか」

それから山うさぎは、
くらくなるまではたらくようになりました。

すこしずつおかねがたまりましたが、
ぜいたくはせず、つつましくくらしました。

そしてある日、
もとのむらへもどりました。

山うさぎは、ためたおかねで
むらに井戸をつくったのです。

むらの人たちは、
とおくの川まで水をくみに行かずにすみ、
とてもたすかりました。

それから山うさぎは、
ほかのむらでもこまっている人がいれば、
てつだい、おかねをつかいました。

いつしか山うさぎは、
ねがううさぎではなく、
ねがいをかなえるうさぎになっていたそうです。

めでたし、めでたし。


イラスト:ChatGPT

🌼あとがき

ねがいごとは、
だれかにかなえてもらうだけのものではありません。

じぶんの手でかなえたとき、
そのよろこびは、もっと大きくなります。

そして、だれかのために動いたとき、
そのやさしさは、またつぎへとつながっていくのです。

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