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影のある日曜日

【まえがき】

ふと、「日曜日だけの世界があったら?」と考えた瞬間、
手が勝手に動き出してできた物語です。

曜日たちが、まるで人間のように思い、走り、酔い、悩み、影を持っている。
そんな不思議な世界を、日曜日の前夜にどうぞ。


【本文】

明日は日曜日。
どうせなら、日曜日ばかりあればいいのに。
仕事もなくて、家でごろごろできて……でも、飽きるかな。

休みはたまにあるから特別感がある。
とはいえ、毎日日曜日だったら嬉しい。
そんなことを考えていたら、カレンダーの日曜日が声をかけてきた。

「僕は、日曜日だけで埋まるのは嫌です。
僕は1週間に1回だから、特別に大事にされるのです。
毎日になったら、僕は僕でなくなり、影のない日曜日になるのです。」

人には光と影があるように、日曜日にも影があるらしい。

「だから今から、他の曜日を連れ戻してきてください。
夜行バスがもうすぐ出てしまいます。」

え、迎えに?
今から行くけど、間に合うかな?

夜行バスを探すと、確かに他の曜日たちが乗っていた。
……しかも、全員、酔っぱらっている。

「えー、あなたも飲む?」と木曜日がすすめてくる。
じゃ、少しだけ……

迎えに来たはずなのに、わたしも戻ってこない。
これってたしか、ミイラ取りがミイラになる、というやつ。

どうなる、日曜日。
日曜日くんの検討を祈る。

夜行バスは、縁もたけなわ。
深まる夜の中を走り抜けていく。

ところで、この夜行バス……行き先はどこ?


【あとがき】

日曜日は、特別だから日曜日。
当たり前のものにも、実は影があり、光があり、物語がある。

ちょっと不思議で、ちょっと笑えて、少しだけ考えさせられる——
そんな物語になりました。
※この物語はフィクションです。

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