宇宙食はタコ焼き
毎週ショートショートnote参加作品
まえがき
これは、社運をかけたプレゼンテーションで繰り広げられた、
少し奇想天外で、そして熱い物語。
大阪名物タコ焼きを宇宙食に――そんな夢を胸に挑む社員の、
意外すぎる秘策とは?
ネオ大阪フーズは、自社開発したタコ焼きを、
宇宙食として売り込むことにした。
向かう先は、世界的食品企業「コスモフーズ・グローバル」の
プレゼンテーション会場。
待合室には名だたる大手食品会社が並び、空気は重い。
まともに勝負しても勝ち目はない――しかし、
開発部の宇田川には秘策があった。
社員たちは緊張の面持ちで会場に入っていくが、
プレゼンを終えると笑顔で戻ってくる。
手応えがあったようだ。
宇田川も、この社運をかけたプレゼンで
結果を出さなければならない。
生まれてくる我が子のためにも。
プレゼンが始まる。
大阪名物タコ焼きを宇宙食にした経緯を、
宇田川は熱く語った。
聴衆の表情を見ながら、タイミングを計る。
そして――会場に音楽が流れた。
「タコパ体操!」
宇田川はリズミカルに踊り始めた。
実は彼、元ダンスインストラクターだったのだ。
最初は戸惑っていた審査員も、次第に手足を動かし始め、
難しい顔が笑顔へと変わっていく。
そして場は一体となり、そのままタコ焼きの試食へ。
香ばしい匂いと、ふわとろの食感に会場は歓声に包まれた。
1ヶ月後、コスモフーズ・グローバルから届いたメールには、
こう記されていた。
――「タコパ体操」採用。

あとがき
まっすぐに売り込むだけが勝負ではありません。
想いと工夫、そして人を笑顔にする力があれば、
予想もしない方法で扉は開くのかもしれません。
ネオ大阪フーズの宇田川の挑戦は、ここから宇宙へと飛び立っていきます。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は、実在のものとは一切関係ありません。
毎週ショートショートnoteのお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。
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