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ほにゃさんの自然観察日記(第39回)

6月6日
会社帰りに、よく行く西川溜池へ向かった。
実はここ、知る人ぞ知るホタル観察の穴場スポット。
とはいえ、この時間帯に来る人はほとんどいない。
明るいうちからうろうろしているのは、自分くらいかもしれない。
まずは葉の上で休んでいるホタルを探してみる。
暗くなる前のホタルは、草や葉の上でじっとしていることが多い。
しかし

見つからない。
まだ活動場所に出てきていないのだろうか。
仕方ないので、辺りをぶらぶら歩くことにした。
すると、キビタキが盛んにさえずっている。
美しい声だ。
せっかくなので、自分も口笛で真似してみる。

反応なし。
完全に無視された。
まあ、そんなものだろう。
すると今度は、どこからかコジュケイの声が聞こえてきた。
すると
キビタキまでコジュケイの鳴き真似を始めた。
おいおい。
自分の口笛には反応しないのに、そっちは真似するのか!
思わず一人で笑ってしまった。

周辺をぶらぶらしていると、葉の上に重鎮が現れた。
お休み中のシュレーゲルアオガエルだ。
葉の上でじっとしている。
なんとも気持ちよさそう。

「いい場所見つけたねぇ」などと思いながら、しばらく撮影させてもらう。

その後、近くでツクシマイマイを発見。
こうなると、頭の中はすっかりカタツムリモードだ。
地面に目を向けながら歩いていると、今度はヤマタニシとアツブタガイを見つけた。
どちらも同じ仲間だが、形はずいぶん違う。
ヤマタニシは円錐形でとんがった印象。
一方のアツブタガイは平べったく、どっしりした雰囲気だ。

せっかくなので並べて比べてみる

同じ仲間なのに、こうも姿が違うのは面白い。野鳥を探していたはずが、気づけばカエルにカタツムリ。
まあ、いつものことか・・・汗
結局この日も、いろいろな生きものたちのおかげで楽しい寄り道になった。

続けて
6月6日
朝から立神峡へ。

午後から
『不知火海・球磨川流域圏学会研究発表会』
なる、なんだか小難しそうな会に誘われていた。

こういう時は、まず自然の中で気持ちを整えるに限る。

そんなわけで、道の駅東陽から立神峡キャンプ場へ向かって歩き始めた。

前半は、それほど目ぼしい生きものには出会えない。

それでも、森の中を歩いているだけで気持ちはだいぶリフレッシュされる。

途中にある「フクロウ館」という場所へ立ち寄る。

今まで何度も来ているはずなのに、今回はなぜか周囲の景色が目に入った。

田んぼ(跡)や畑、雑木林が織りなす里山的な風景。

なんだかとても素敵に見える。

すると、そこにいたオオシオカラトンボまで急に愛おしく思えてきた。

どこにでもいる普通種なのだが、そんな普通の生きものがいる風景こそ大切なのかもしれない。


オオシオカラトンボ
こっちはシオカラトンボ

気づけば何枚も写真を撮っていた。

やがて時間が気になり、先へ進む。

吊り橋を渡り、立神峡へ。

岩の上に何かいる。

カメラでのぞいてみると


「あっ、カワセミさん」
少し黒っぽく見える。幼鳥だろうか。

驚かせないように少しずつ距離を縮めながら撮影する。

なかなか良い感じだ。

と思った次の瞬間。

飛んでいってしまった。

まあ、それも野鳥観察の醍醐味だ。

道の駅へ戻る途中
ママコノシリヌグイにツバメシジミ
がとまっていた。


ツバメシジミとママコノシリヌグイ

しかし毎回思う。
ママコノシリヌグイって、なんでこんな名前になったのだろう。
葉っぱとトゲだけ見ているとイシミカワとよく似ていて悩むんです。
最近覚えた見分けポイントは葉柄の位置。
ママコノシリヌグイは葉の縁から、イシミカワは少し内側から葉柄が出ている。
とはいえ、見るたびに「どっちだっけ?」となるのだが・・・汗

無事に駐車場へ到着。

さて

そろそろ小難しそうな会へ向かう時間だ。

歩いたおかげで汗だくになってしまったので
まずは着替え。

気持ちも体も整えて、研究発表会へ出発した。

受付時間がよく分からなかったので、とりあえず発表開始の30分ほど前に会場へ向かった。

すると、すでにたくさんの人。

少し早く来たつもりだったのだが
どうやらそうでもなかったらしい・・・汗

会場では「ポスター発表」が行われていた。

今回誘ってくださった方も
「雨庭」という活動について紹介されている。

せっかくなので、いろいろなポスターを見て回る。

そんな中、ひとつ気になるポスターがあった。

カゲロウ、カワゲラ、トビケラ・・・。

水生昆虫を研究されている方の発表だ。

気になる。

ものすごく気になる。

とはいえ、いきなり話しかける勇気もなく、横目でチラチラ見ながら通り過ぎる。

すると、その方から

「説明しましょうか?」

と声を掛けていただいた。

もちろんお願いする。

内容については、ここで詳しく書くのはやめておこう。

研究内容なので、勝手に細かく紹介してよいものか分からない。

ただ

とても興味深い話を聞くことができた。

こういう場に来ると、自分が普段見ている生きものたちを、また違った角度から見ている人たちがいることに気付かされる。

それだけでも、来た価値があったように思う。

会全体を通しても、なかなか興味深い話をたくさん聞くことができた。

川のこと。 海のこと。 生きもののこと。 そして、人の暮らしのこと。

それぞれ分野は違っていても、根底にあるのは「自然とどう共生していくか」という思いなのだろう。

普段、自分は自然観察という形で自然と関わっている。

しかし世の中には、研究という形で向き合う人もいれば、地域活動や環境保全という形で関わる人もいる。

そんなさまざまな立場の人たちの話を聞いていると、自分ももっと頑張らないとなぁと思えてくる。

正直なところ、「小難しそうな会だなぁ」と少し身構えて参加したのだが・・・汗

終わってみれば、とても有意義な時間だった。

自然のことを考え、行動している人たちがこんなにもいる。

なんだか少し嬉しくなった一日でした。


次回の投稿は7月7日頃の予定です。

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