小確幸 SHOKAKUKOU とは?人生を豊かにする「小さいけれど確かな幸せ」の見つけ方|日本の心と言葉No.1
私は20代の頃、作家の 村上春樹さん の本を夢中で読んでいた時期がありました。
きっかけが何だったのかは、今では不思議なくらい思い出せません。
けれど結婚してからは、いつの間にか彼の本を読まなくなってしまいました。正確には、「読めなくなった」のかもしれません。
毎日の生活に追われ、時間にも心にも余裕がなくなっていたのだと思います。
そんなわけで少し申し訳ない気持ちもありつつ、最近の作品は読めていません。
それでも、彼のエッセイの中で出会った「小確幸(SHOKAKUKO)」という言葉だけは、今も大切に心のポケットにしまってあります。
まるで小さなお守りのような言葉です。
「小確幸」とは、村上春樹さんが生み出した言葉で、「小さいけれど確かな幸せ」という意味です。
たとえば、
・洗いたてのシャツの心地よい香りを感じること
・引き出しの中に、きれいに畳まれた清潔な下着が整然と並んでいること
・頑張って運動したあとに飲む、冷たいビール
そんな日常のささやかな喜びのことを指します。
村上さんはこれを「個人的な小さいけれども確かな幸福」と呼び、それのない人生は「かすかすの砂漠のようなもの」だと表現しました。
私の「小確幸」は、こんな瞬間です。
・洗いたてのシーツに包まれたベッドにもぐり込むとき
・ふと見上げた空が、息をのむほど美しいとき
・雨の匂いに気づいたとき
・愛犬を思い切りなでているとき
・家族とくだらない話をして大笑いするとき
そして、病気で入院し、視力が急激に低下した経験をしてからは、以前にも増して「当たり前の日常」のありがたさを感じるようになりました。
・普通に目が見えること
・家族と一緒に過ごせること
・おいしく食事ができること
・好きなときにお風呂に入れること
どれも特別なことではありません。
けれど、それらは決して当たり前ではなく、とても尊いものだと感じています。
豪邸に住み、高級車を所有し、海外旅行を楽しむ。
そんな華やかな幸せももちろん素敵です。
しかし人生の豊かさは、日々の暮らしの中にある小さな喜びにどれだけ気づき、それを大切にできるかによって決まるのかもしれません。
私はそう思っています。
心が「かすかすの砂漠」になってしまわないように。
毎日の生活の中で、喜びや楽しさ、心地よさや笑顔の種を見つけては拾い集める。
それを大切に育て、自分の心の中に潤いのあるオアシスを作っていきたいと思っています。
あなたの「小確幸」は何ですか?
今日はぜひ、あなただけの“小さいけれど確かな幸せ”を、優しく探してみてください。
🔜次回予告
次回は、禅 ZEN とは何か? 忙しい毎日の中で心を整えるシンプルな智慧
