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君に贈る歌

親しき君へ

雨夜にうつむきたる君へ
盃の残り香に唇濡らし給ふ君へ
手折りし花を踏みにじりし君へ
掌にて絶えゆく命に涙し給ふ君へ
書の頁を繰る手を止めし君へ
暗き館にて忍び泣き給ふ君へ

けふ、我に別れを告げし君へ
我が指、君がたをやかなる喉に食ひ入りて
かすかに笑みを浮かべしやと人に誤らしめよ

かくて、ふたたび
我を顧み給はぬ君へ








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