スペイン「一人ご飯」の壁と、2700円のラーメン【女一人、世界一周】
スペインの「食」はお一人様を前提としていない
スペイン旅行と聞くと、何を連想しますか。サグラダ・ファミリア、ファッション、情熱の国、美食、シエスタ……。
たしかに私にとっても食事は楽しみの一つでした。ただ、スペインを一人で旅していて、意外に困ったのが「一人ご飯」です。
まず、昼も夜も日本より遅い。昼ご飯は13時から、そして夜は20時すぎからが基本のようです。
シエスタのながーい休憩時間に昼ご飯を囲み、夜は家族や友人とタパスをつまむ。そんなふうに食事を誰かと楽しむ文化だからなのか、いい感じに一人ご飯できる店が、なかなかない。
トレドでもマドリードでもランチをやっている店は結構ありました。でも、食べたい料理が「2人前から」ということが多いんですよね。特にパエリア。メニューを見ると「mínimo 2 personas(2名以上)」と書かれていたりして、一人旅だとなかなか食べられない。Googleマップで探すと「一人用と言えば作ってくれます」という口コミのあるお店も見つかりますが、結構レアです。
一人客お断りじゃないけど、料理の単位からして「誰かと食べる」ことが前提になっている。お酒を飲まない私には、バルでタパスをつまみながら過ごすというスタイルもなじみがなく、スペインでの食事は若干ストレスでした。
世界一周の「補給」でラーメン屋へ
ただ、私にとってスペインは、アフリカに入る前の補給拠点でもありました。世界一周を始めて1カ月。ここからアフリカに入り、次に物資や日本の食べ物に広くアクセスできそうなのはタイです。ということを考え、一人で定食のような食事ができないなら、いっそのこと日本食を食べようと、ラーメンを食べに行きました。
プラド美術館の帰りにぶらぶら歩きながら訪れたのが、「ラーメンKOTUKOTSU」。

入ってびっくり。日式のラーメン屋さんにすら、一人客がいない!

家族だったり友人だったり、だいたい4人組です。現地の人に大人気のようで、Googleマップのレビューもかなり高評価。店内は満席で「しばらく待ちますよ」と言われましたが、ほかに当てもないので待つことに。すると、思ったより早く10分ほどで通されました。
メニューを見て、またまた衝撃。一番安いラーメンで14ユーロ。当時は1ユーロ=164円前後だったので約2300円です。円安なのは分かっていたけれど、やっぱり「うっ」となる。ペルーでかしわうどん1400円で高!と思ったけど、そんなもんじゃない。
しかし、ここまで来たので味玉ラーメン(16ユーロ、約2700円)にしました。

味は日本のラーメンそのものでした。日本人経営だったかしら。海外の日本食のレベルは、本当に上がったなあと思います。
イベリコ豚生ハムの朝ごはん
そして帰り道、イベリコ豚のお店を発見。もう閉店していましたが、モーニングをやっているようだったので、翌朝行ってみました。
BEHERというお店です。

お店のスタッフはとても愛想がよく、心が和らぐ。いただいたのは、イベリコ豚生ハムのトーストとカフェオレ。トレドで食べたのとあまり変わらんが……。6.5ユーロです。1000円ちょい。


Wi-Fiも速いし、朝ごはんを食べながら仕事をしている人がいたので、私もPCを開いてカタカタ作業。仕事をしながら旅をする、ちょっと素敵な時間でした(通常は自転車操業なので、こんなSNS映えするリモートワークは滅多にない)。

ホステルの周囲は日本食の店がとても多く、長く旅行をしている人にはとてもよい環境です。


その一方で、日本の物価の安さを改めて感じ、円安ばかやろーと叫びたくなったのでした。
