青い雨に溶けて〜一雫のポエム
あなたの細い指先が私の背中に触れる。
繊細になぞる度に私の背中は
しっとりと雨に濡れる。
あなたの悲しみが私にも伝染するの。
私の悲しみとあなたの悲しみが織り合い、
重なり、溶けていく。
体が重なる度に水の中に溶けていく。
今日は青い雨の中、手を重ねて、
この悲しみの涙に濡れましょう。
お読みいただいて、ありがとうございました。本作はシロクマ文芸部さんの企画に参加しております。
感情が伝わり合う様子を、
情感を込めて描きました。
悲しみ、雨、水。
そしてそれらを包む「青」が、
この作品の静かなテーマです。
誰かと心が重なるとき、私たちはそっと、同じ雨に濡れるのかもしれません。
