夜と眠りのこと
眠りたいのに眠れない夜がある。私の場合、そのほうが多い。
夜九時を過ぎると自然に湧き上がる不安。「今日は眠れるだろうか?」という思いがソワソワを呼び、逆に眠気を遠ざけてしまう。
薬を変える日々
これまで、数えきれないほどの睡眠薬を試してきた。マイスリー、デエビゴ、クービビック、ルネスタ。なかでもマイスリー10mgは一番効きがよく、効き始めに訪れるフワフワとした安心感が心地よかった。けれど、私はOD常習の過去がある。マイスリーも例外ではなく、使いすぎて耐性がつき、眠れなくなってしまった。いまはルネスタとブロチゾラムで経過を見ている。
眠れない夜
それでも眠れない夜はある。スマホを手に取ると余計に冴えてしまうから机に置き、ただ天井を見つめる。空調の音だけが規則的に響く部屋。シーリングライトを外したソケットがぽつりと残っていて、その小さな暗い点が妙に孤独感を強める。永遠のように長い夜が、私を試しているように思えた。
気にしないほど薬って、効く
薬が効いた夜は違う。気づけばコトリと眠りに落ち、朝を迎えている。その落差に救われもするし、振り回されもする。最近は少し工夫をしている。薬を飲んですぐにベッドへ入るのをやめ、リビングのソファで横になって30分をやり過ごす。まぶたが重くなったタイミングでベッドへ移動すると、不思議と眠れることが増えた。
おわりに
眠ろうとすればするほど眠れなくなるジレンマ。この苦しみを持たない人が羨ましいと思う夜もある。けれど同じように薬と眠りに向き合っている人がいると思えば、少しだけ救われる。
どうか、薬と睡眠に悩むすべての人に、静かで安らかな夜が訪れますように。
