評価されない仕事に、私は誇りを持っている。
今年の文集で、子どもたちに贈りたい言葉があります。
『星の王子さま』の一節。
「心でみなければ、本当のことはみえないんだよ。」
この言葉を、今年ほど深くかみしめたことはありません。
デジタル化が進み、以前より作業は少しだけ楽になりました。それでも、文集を担任が一人で作成する我が補習校の現実は変わりません。
私はこの作業を、ひそかに「究極のボランティア活動」だと思っています。
誰かに依頼されたわけでもない。
評価に直結するわけでもない。
目に見える成果があるわけでもない。
それでも毎年、私は原稿に向かいます。
なぜなら、そこには子どもたちとの一年が詰まっているからです。
授業中の何気ないつぶやき。
休み時間の小さな衝突と、ささやかな仲直り。
発表前に震えていた声。
思いきって差し出した手。
文集に残したいのは、出来事そのものではありません。
その瞬間に確かにあった、目に見えないもの。
勇気。
優しさ。
葛藤。
そして、成長の予感。
時間が経ち、大人になった彼らがふとページを開いたとき、それが「先生の言葉」として、そっと心に触れるものであってほしいと願っています。
