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taikibansei3
【番外編】幸運を待つより、晩ごはん
世界的に猛暑日が続くなか、わたしが住んでいるトルコの内陸都市・エスキシェヒルも暑いのですが、
耐えられる暑さ
です。
そのため、このあたりではエアコンのないアパートも多く、うちにも、もれなくありません。
小さなアパートなので、二つの部屋をつなぐ廊下の真ん中に扇風機を置いておけば、まあ、なんとかなっています。

この間、夫が出かけているとき、散歩がてら、普段はあまり歩かない方向にある近所の公園へ行ってみることにしました。
いつもは少しにおう運河も、その日はなぜか気になりません。
パソコンも持っていき、ピクニックテーブルで少し作業をすることにしました。
夕暮れの風は気持ちよく、テーブルの上まで枝を伸ばした松の葉が、さわさわさわっと音を立てています。

こちらでは松のようです。
辺りは静かで、公園にあるもう一つのピクニックテーブルでは、ご近所の女子会が開かれているようでした。

会話を楽しむ人たちのそばで、わたしは一人、黙々とパソコンに向かっています。
わざわざ公園まで来て、やっていることは家とほぼ同じです。
そこへ、
「何してるの?」
と言わんばかりに、小さなてんとう虫がやってきました。



トルコ語でてんとう虫は、「ウール・ボジェイ(uğur böceği)」。
直訳すると、「幸運の虫」です。
ナザールボンジュウと並んで、キーホルダーやアクセサリーのモチーフにもよく使われています。
これは、ひょっとして、いいことが起こる前兆か。
てんとう虫はしばらく指の上を歩いたあと、どこかへ飛んでいきました。
まあ、いいことはそのうち起こるでしょう。
わたしは帰って、晩ごはんの支度でもすることにしました。
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