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ある冬至の日

私は保守的で、我慢強い。
頼まれると断れない。

体力はないのに、
器用貧乏で、そこそこ無理ができてしまう。

いわゆる「いい人」。
つまり「都合のいい人」。

長年そうやって生きてきたから、
波風を立てたくないし、
面倒なことには巻き込まれたくない。

どうせ断っても結局自分がやるなら
最初から機嫌よくやろう。
誰かがやらなければいけないなら、
私が我慢すればいい。

そうやって自分に言い聞かせ
本音は無視し続けた。
そのうち、本音がどこにあるのかも
分からなくなった。

心は疲弊し
体はずっと悲鳴をあげていたのに
顔だけは無理して笑っていた。

母も同じタイプで
私も母も一時期は
生死を彷徨うほど体を悪くした。

病院で言われた言葉は
「それが病気を引き寄せる」。

言われてみれば
「嫌なものは嫌」と言える人は
病気になっていないし
思ったほど人にも嫌われていない気がする。

冬至。
一番夜が長い日。

ここまでよく耐えたな、と
自分に声をかけるには
ちょうどいい日だった。

ここからは、
少しずつ光が長くなる。

区切りをつけるためにも
ゆずとかぼちゃを買って帰ろう。

そんな冬至のはなし。

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