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イオンモール熊本 爆発の原因について

熊本を襲った激しい揺れ。今なお現地で不安と戦い、大変な思いをされている被災者の方々のことを思うと、胸が締め付けられます。とりわけ、大規模な爆発に見舞われた「イオンモール熊本」で命の危険に晒され、安否が分からない方々が少なくないという事実は、言葉を失うほど痛ましいものです。

あの惨劇の瞬間、車載のドライブレコーダーが捉えた映像には、言葉を失うほどの激しい爆発が記録されていました。



爆発が起きたのは、施設の南側に位置する搬入口付近だと考えられます。

行政や警察からの正式な原因発表はこれからの調査を待つことになりますが、現場の惨状を見つめる限り、ほぼ間違いなくガス漏れによる爆発ではないかと思えます。

こうした大規模商業施設では、関係法令によってガスタンク本体を施設から一定の距離を取った屋外に置くことが義務づけられています。地図上で確認できるそのタンク自体は、事故後も倒壊せず残っていました。つまり、タンクが直接破裂したわけではありません。

地震の猛烈な揺れによって地中の埋設配管が断裂したか、あるいは倒壊した建物の下敷きとなって配管が損壊し、漏れ出た大量のガスが建物内に充満して何らかの火気に引火した可能性が高いです。

なぜ「二重三重の安全網」は破られたのか

通常であれば、一定以上の震度を感知した時点で緊急遮断弁が作動し、ガスの供給は瞬時に止まるはずです。さらに、異常な圧力変化や流量を検知して自動で止めるマイコンメーター等も配備されているはずでした。

しかし今回、その安全システムが思わぬ形で機能しなかった可能性があります。

もちろん、「遮断弁自体は正常に閉じたものの、途中の配管内に残っていた微量のガスに引火した」という見方もできなくはありません。ですが、映像に残されたあの爆発規模の凄まじさを観る限り、残留ガス程度ではなく、かなり大量のガスが継続して漏れ出ていたと考えるほうが合理的でしょう。


環境配慮型の非常用発電機が裏目に出た可能性

さらに調べていくと、この施設には停電時に備えて「非常用発電機専用ガスコージェネ」というシステムが導入されていたことが分かってきました。

一部では「LPガスGHP(ガスヒートポンプエアコン)の室外機が爆発源ではないか」という噂も囁かれていますが、外部に設置された室外機の映像を見る限り、その可能性は低いと見ています。

通常、大型施設の非常用発電機には重油が使われることが多いのですが、イオンは環境への配慮を優先してガス式を採用していたのでしょう。もしその環境対策が仇となり、二次災害を引き起こしてしまったのだとしたら、これほど皮肉で本末転倒な話はありません。


考えられる可能性

本来、地震で緊急遮断弁が下りて停止したガス式発電システムを復旧・運用する際には、以下のような仕組みになっています。

  1. 「発電機専用ライン」の独立化 
    厨房などの一般ラインは遮断したまま、発電専用のラインだけを切り離して復帰させる。

  2. 手動・自動による迅速な「復帰(再開)」
    施設の管理責任者が配管の安全とガス漏れの有無を直接確認した上で復帰させる。

  3. 災害対応型(BCP用)LPガスバルクシステムの活用
    自動診断機能や安全確認プロセスを経て、非常用発電機へ安全にガスを送出・制御する。

この仕組みを踏まえると、今回の事故では3つの可能性が考えられます。

1つは、施設管理者が配管からのガス漏れを見落としたまま復帰手順を進めてしまった可能性。

もう1つは、信頼されていたBCP用の自動安全システムそのものが想定外の揺れで誤作動・故障を起こした可能性。

そして、遮断弁そのものが誤作動で下りなかった可能性です。

いずれにせよ、私たちの防災システムが想定していた「安全の枠組み」を超える異常事態が起きてしまったことだけは、揺るぎない事実と言えるのではないでしょうか。


訂正。イオンモール熊本ではガスコージェネは導入されていないという情報がありました。

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