【マインド】『苦手』が『好き』に変わる瞬間〜水泳で学んだ呼吸とマインドフルネス〜
プールサイドで、友人が優雅に泳ぐ姿を眺めながら、私はいつも心のどこかで願っていました。「いつかあんな風に水と仲良くなれたらいいのに」と。
2年前、オーストラリアのグレートバリアリーフでスノーケリングをしたとき、色とりどりの魚が泳ぐ美しい海に心を奪われました。「もっと自由に、楽しくこの世界を見たい」。その思いが、私を水泳への挑戦へと導いたのです。
最初のステップ:背泳ぎで水と向き合う
プールに通い始めた当初、水は私にとってはまだ「怖いもの」でした。溺れるかもしれないという不安が頭をよぎり、身体はこわばっていました。まず「呼吸」に意識を向けることから始めました。吸って、吐いて、身体が水に浮かぶ感覚を少しずつ覚えていったのです。
背泳ぎなら水面を見上げられるので、恐怖心が少ないことに気づきました。それが私のスタートライン。週に5回の練習を重ね、一年後には背泳ぎで1km泳げるようになりました。水が「敵」ではなくなっていたんですよね。
次の挑戦:素潜りで心と身体の対話
1km泳げるようになった自信を胸に、次は素潜りに挑戦しました。海の魚たちを間近で見たいという夢が、私をさらに動かしていました。
でも、実際に潜ってみると、面白い発見がありました。「水が怖い」と思うと身体は沈み、「もっと深く潜りたい」とワクワクすると身体は浮いてしまうのです。まるで心と身体が逆の反応を示しているようでした。

泳ぎや潜ることから気づいたのは、すべては「呼吸」がカギを握っているということ。ゆっくり息を吐きながら潜ると、身体が自然に水と調和するのです。プールの底に手が届く瞬間、静かな水の中で自分の心音が聞こえる瞬間――そのたびに、恐怖心が少しずつ溶けていきました。数か月後には25mの素潜りを達成。プールという安心できる環境だったからこそ、苦しくなっても「顔を出せば大丈夫」という信頼感が支えてくれたのだと思います。
新たな目標:水中で逆立ちを
ある日、プールで逆立ちをする人を見かけ、「やってみたい!」と次の目標が決まりました。実は、ヨガの練習で逆立ちが苦手だった私。水の中なら、身体を支える感覚を掴めるかもしれないと思ったのです。
逆立ちの練習は、呼吸との対話をさらに深める時間となりました。
手をプールの底につけるタイミング、足を蹴り上げる瞬間、すべてが呼吸と連動していました。何度も失敗し、水を飲んだり、バランスを崩したり。でも、試行錯誤の中で気づいたのは、「息を吐く瞬間」に身体がふわっと軽くなること。そこを意識すると、逆立ちが安定し始めました。

2ヶ月後、ついに水中で10秒間の逆立ちをキープできるようになりました。水が身体を優しく支えてくれる安心感に包まれながら、呼吸と一体になる喜びを感じました。この経験で、呼吸がいかに心と身体をつなぐかを改めて実感したのです。
マインドフルネスの力:プールを超えて
水中で学んだ「呼吸との対話」は、プールを離れた日常生活でも私を支えてくれています。例えば、苦手なプレゼンの前。以前なら緊張で頭が真っ白になっていましたが、今はまず深呼吸を意識します。ゆっくり息を吐きながら、「大丈夫、目の前のことに集中しよう」と自分に語りかけると、不思議と落ち着きが戻ってくるのです。
マインドフルネスは、座って瞑想するだけではありません。どんな場面でも、呼吸に意識を向けることで、心の余白が生まれ、可能性が広がるのだと思います。
あなたにとっての「苦手」は?
水への恐怖を克服したこの経験は、私に大きな自信をくれました。苦手なことに向き合うとき、最初の一歩は小さくてもいい。呼吸を整え、一つずつ身体で感じながら進めば大丈夫なことを体感しました。

皆さんにとって、「やってみたいけど苦手」なことは何でしょうか? 仕事での挑戦、新しい趣味、人前でのスピーチ? そして、そのときの呼吸はどうですか? ドキドキして浅くなっているかもしれない心臓の音に、そっと耳を傾けてみてください。呼吸を整えるだけで、見える世界が変わるかもしれません。
マインドフルネスは、特別な場所や時間でなくても大丈夫。今日、ほんの1分だけ、呼吸に意識を向けてみませんか? その小さな一歩が、あなたの「苦手」を「できた!」に変えることに繋がります。
【過去記事より】
苦手意識が好きに変わった私の三つの好きなこと
私が見つけた水中瞑想の世界
朝の5分瞑想 音声配信アーカイブ
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