Foumula1 2025年 第7戦 エミリア・ロマーニャ(イモラ)レース回顧(決勝)
◆エミリア・ロマーニャ(イモラ)コース図

◆決勝

スタート直後の1コーナーで2番手スタートのフェルスタッペンが、ポールポジションのピアストリをパスして1位に浮上。これを終始守りきり、フェルスタッペンが今期2勝目をあげた。
以下のラップにおける各ドライバーのTopGapは記録が無いため前後との関係性で算出
※ Lap.33~51 #87 ベアマン
※ Lap.43~46 #30 ローソン
※ Lap.45~46 #5 ハジャー
※ Lap.45 #43 コラピント
◆フェルスタッペン vs マクラーレン

レースを4つに分割してみた。
ピアストリ1回目のピットストップ(12)まで
12~VSC発動まで
VSC解除~SC発動まで
SC解除~最後
▼第1スティント(ピストリ1回目のピットストップ(12)まで)
フェルスタッペンは1コーナーで先頭に立った後、快調に飛ばしていく。クリーンエアーで快適なのだろう。
一方のピアストリは、フェルスタッペンのダーティーエアーを喰らい、12周目でピットインするまでに、
ノリスは、4位からスタートしたが、ラッセル攻略に手間取り、フェルスタッペンとの差が広がってしまった。
▼第2スティント(12~VSC発動まで)
ピアストリのピットストップに替わり、ノリスが2番手となった。10秒以上差をつけられたが、28周目までにほとんど差を縮められなかった。
ピアストリは、13周目のピットストップで12位まで下がったが、28周のノリスのピットストップまでに4位まで回復した。
【A】フェルスタッペン vs ノリス

ノリスがラッセルを抜く11周目までを区切りにして、前半と後半のアベレージを出してみた。前半は、ラッセルに阻まれてアベレージに差を付けられているが、後半はほぼ同じペースで走れている。
▼第2スティントのピアストリ

13周目のピットアウトで12位まで下がったピアストリの復帰状況を表にしてみた。各周回でパスしたドライバーを表の下に記載した。
ここの区間のアベレージは、新しいタイヤであるもにも関わらず、1周当り0.1秒フェルスタッペンよりも遅くなっている。
▼第2スティントのVSC

ノリスが28周目でピットストップするが、その前の27周でのフェルスタッペンとの差は、
ノリス:9.773
ピアストリ:32.544
ノリスのピットストップは不運だった。逆にフェルスタッペンのピットストップはVSC発動中で幸運だった。
ピアストリもこのタイミングで2回目のピットストップをしている。VSC解除後の各車のタイム差は以下
ノリス:19.487
ピアストリ:33.067
ピアストリは、ほぼ同程度のタイム差だが、ノリスは10秒近く失う結果となった。
▼第3スティント(VSC解除~SC発動まで)

SCが出る直前の45周目でのフェルスタッペンと各ドライバーとのタイム差は以下。
ノリス:18.480
ピアストリ:32.366
VSC解除後より、1秒程度詰めた程度で、ほぼ変化がなかった。
レッドブルが、マクラーレンと同程度のレースペースがある事が分かる。
▼第4スティント(SC解除~最後)
SC解除後なので、当然タイム差はほとんどなくなる。
フェルスタッペンにとって幸運なのが、2番手を走るのがタイヤ交換をしてないピアストリであること。
これは、ノリスにとっては不運だったかもしれない(チーム無線でスワップして欲しい事を示唆していたが)。
【B】ピアストリ vs ノリス

ラップタイム推移を見ても分かるように、ピアストリに阻まれて、ラップタイムがフェルスタッペンより大きく後ろになっている。
再スタート時には、1秒しかなかった差が、ピアストリをパスした直後は 4.080秒。だが、その後はペースを上げられずに差を拡げられてしまった(このスティントでフェルスタッペンがファーステストラップを記録)。
▼フェルスタッペンの勝因
スタート直後の1コーナーでの1位奪取(ポジション優位)
レッドブル車両のコース特性とのマッチング(レースペース優位)
VSC、SCの出動タイミング(タイヤ交換優位)
レッドブルのタイヤ戦略(タイヤ交換優位)
▼マクラーレンの敗因
ピアストリのスタート直後の1コーナー
→クラッシュしてたら、ノリスが優勝ノリスのスターティンググリッド(4番手)
→ラッセルをパスするのに10周を要した。これによりフェルスタッペンとの差は10秒以上に広がったピアストリの1回目のタイヤ交換時期
→レッドブルは、1ストップも視野に入れながらピアストリの追い上げ具合を監視していた
→マクラーレンの2台の戦略を分ける事でフェルスタッペンを揺さぶる狙いなら良いと思う(今回は失敗したが)ピアストリのタイヤ保持状況
→SC中にピアストリがタイヤ交換できるタイヤがあれば、2台でフェルスタッペンの攻略ができたかもSC解除後のチームオーダー
→タイヤがフレッシュなノリスを先に行かせるべきだった
▼角田への指令
18周目に「フェルスタッペンとバトルをしているピアストリが後ろから来てるから、抑えろ」という指示が飛ぶ。だが、17コーナーで振らつき、18コーナーで上手くトラクションをかけれずに、2コーナーで抜かれてしまう。
ピアストリの抜き方がフェルスタッペンみたいに鮮やかに、スパッと2コーナーに入っていった。全然抑えられなかったので、役に立ってないように見受けられる。チームも さぞかし失望したであろう。
◆第2集団

Q3に進めなかったフェラーリ2台が上位に入った。
3番手からスタートしたラッセルは、ペースが作れる事ができずフェラーリ2台とアルボンに先行を許した。
序盤でタイヤ交換をしたのは、結果的には(VSC、SCが出た事で)失敗だったと思う。
▼ハミルトン
予選とは打って変わってレースペースは非常に良かった。タイヤ交換も、VSC、SCとタイミングが良かった。
また、アルボンのミスがあり、難なくパスする事ができ、古いタイヤを履いていたルクレールも難なくパスできた。
予選での失敗をティフォシの前で面目躍如といったところだろうか。
コース上でパスしたのは、アントネッリ、ハジャー、アルボン、ルクレールの4名のみ。それでも12→4位と8ポジション上げた。
▼アルボン
一時は3位を走っていて、表彰台も夢見たアルボン・ウィルアムズ。
終盤のSC明けからは、フェラーリの2台との争いになった。
ルクレールとのタイヤ履歴が古かった事を考えると、もう少し慎重にいけば4位フィニッシュもあったと思う。
▼ルクレール
Q3敗退だったが、6位フィニッシュとレースペースの良さを示せれ汰。
序盤でタイヤ交換したのが失敗だったと思う。SCが出た時には交換するタイヤがなかった。そのせいで、ハミルトンにもパスされてしまった。
また、アルボンと60周目での2コーナーでの争いにより「記録された」というアナウンスがあった事を受けて、フェラーリはアルボンにポジションを戻すように指示。ルクレールはこれに従ったが、結果的に「お咎めなし」という事で無用のポジションチェンジだった
(もしかしたら、譲ったから「お咎めなし」だったかもしれない)。
▼ラッセル
予選では3番手を獲得したが、レースでは良いペースを作り出す事ができずに、ヅルヅルと後退していった。今回のレースにおけるメルセデスは、フェラーリ、ウィリアムズよりも戦闘力が無かったように見える。
だが、最終盤でサインツを抑えられた事は殊勲だと思う。
▼サインツ
序盤でタイヤ交換をしてしまった事が最後まで響いてしまった。
最終盤でラッセルをパスできなかったのが悔やまれる。
アルボンもそうだが、抜くところまでの戦闘力がなかったか。
◆第3集団

10位争いをしていたのは、角田・ヒュルケンベルグ・アロンソの3人である。角田、ヒュルケンベルグは、1ストップを完遂した2名である。
実際に、角田がコース上でパスしたのは、ストロール、アロンソ、ヒュルケンベルグの3人だけである。
▼角田の10位入賞の要因
【実力】
・1ストップの完遂
・ヒュルケンベルグをパス
・最終盤でアロンソを抑え込み
【幸運】
・タイヤ交換タイミングでVSCが発動
・アントネッリのリタイヤ
・SCによりヒュルケンベルグとのタイム差が無くなった
▼角田とアロンソ
46周目からのSCでタイヤ交換をしたアロンソの追い上げを表にしてみた。59周目にアロンソがヒュルケンベルグをパスしてから、ずーーっと追い回されていたが、何とか抑え込む事ができた。タイヤの履歴が異なり、かなり難しい事であったが殊勲である。

◆レース結果
勝手に分割した4つのスティントでの順位変動を表にまとめてみた。

◆VSCとSCの違い
7コーナー(トサ)を曲がった左側の芝生にオコンとアントネッリがリタイヤの為にクルマを止めた。29周目にオコンが止まったが、この時はVSCが発動され3周が消化された。
しかし、46周目に同じような場所でアントネッリが止まったが、この時はSCが発動され8周が消化された。同じ場所での車両停止なのに、何故?VSCとSCの差は何か?という答えが書いてある記事があったので掲載したい。
答えは「車両の収容場所が無かったから」という事だったようだ。
