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全曲サブスク解禁。ハロプロの「少し暗くて、歌詞がいい」切な曲10選

2026年2月13日、
ハロー!プロジェクトは既存1,841曲に現役グループ1,378曲を加え、
合計3,219曲を各種サブスクで一挙配信開始した。

僕はハロプロが大好きで、
モーニング娘。初期オーディションのASAYANから見ていた。

子どもながらに「僕もモー娘。になりたい」と思っていたくらい、あの世界に本気で憧れていた。

元気が出る曲も、華やかな曲も好きだ。
でも、何度も繰り返し聴いてしまうのは、少しだけ温度の低い曲だったりする。

ちょっと暗い。
ちょっと切ない。
強がってるのに、全然平気じゃない。

そういう複雑で生々しい感情を、ハロプロはびっくりするくらい上手く曲にする。

今回は、そんな自分の好みに正直に、ちょっと暗くて、歌詞がいいハロプロ曲を10曲選んでみた。

一つひとつの曲について細かく語り出すと、余裕で数万字を超えてしまう情念の沼なので、今回はサクッとテンポよく紹介します。


1. 泣いちゃうかも

モーニング娘。/2009年

「泣いちゃうかも」ってタイトルからして、もう強い。
でもこの曲のいいところは、ただ弱いだけの失恋ソングではないところだと思う。

「ホントは好きで 仕方ないのよ」と、感情はめちゃくちゃ揺れているのに、音はちゃんとかっこいい。この 取り乱してるのに美しい 感じが、モーニング娘。の切なさ曲の強さだと思う。

後年、石田亜佑美が「加入前に聴いて衝撃を受けた曲」として挙げていて、後輩世代にも刺さり続けている曲なんだなと思った。


2. ラストキッス

タンポポ/1998年

この曲も、タイトルから刺さりまくって好き。
甘いのに、最初から終わりの気配がある。幸せな恋の歌というより、終わりを含んだ恋の歌で、そこがたまらなくいい。

タンポポの1stシングルで、ユニットの最初の一曲がこれというのが本当に強い。
ハロプロの中でもかなり早い段階から、可愛いだけじゃない情緒 を打ち出していたことがわかる。


3. ぁまのじゃく

スマイレージ/2009年

素直になれない。でも本当は好き。
この曲には、そういう 若さゆえのねじれ がそのまま入っている。
ちょっとひらがなが幼くて、不器用さまで含んでいる感じがするタイトルもいい。
明るめの曲調の中で「ごめんね、素直じゃなくて」と感情はかなりこじれていて、そのアンバランスさが好きだ。

スマイレージの原点として長く語られる、代表曲の一つ。


4. 100回のKISS

松浦亜弥/2001年

初期あややの曲って、明るい印象で語られがちだけど、
こういう切ない曲がめちゃくちゃ良い。

「100回のKISS」は、甘い言葉に見えて、実際に聴くとかなり切実だ。
可愛いだけでは届かない、ちゃんと胸の奥を刺してくる感じがある。

つんく♂は後年、この曲をデビュー曲候補として迷ったこと、でも 「春デビュー」 との季節感を考えて見送ったことを振り返っている。
そう聞くと、この曲にある 「冬の切なさ」みたいなものがますますしっくりくる。


5. 好きすぎて バカみたい

DEF.DIVA/2005年

恋をすると人は少しバカになる、みたいな話ではなく、
好きすぎて、自分でも制御できないところまで行ってる感じがいい。

サビの「好きすぎて バカみたい」という直球のフレーズが、
ただ女々しいだけじゃなく、ものすごく強い。
痛いのに強い。

その強さが、お得感の詰めわせとつんく♂も語った最強メンバーのDEF.DIVAらしくて最高だと思う。


6. あなたなしでは生きてゆけない

Berryz工房/2004年

Berryz工房のデビュー曲がこれ、というのが本当に好きだ。
グループ名の可愛さに対して、タイトルが重い。
しかも、その重さが変に背伸びではなく、ちゃんと曲として成立している。

Berryz工房って後年のカラフルさや元気さも大きな魅力だけど、
最初の一歩がこの曲だったことに、あのグループのただ者じゃなさが出ている気がする。


7. ガタメキラ

太陽とシスコムーン/1999年

ハロプロの かっこいい女 路線を語るなら、やっぱりこれは外せない。
太陽とシスコムーンの強さ、色気、熱量が全部入っている。しかも“強い女”で終わらず、どこか危うさもあるのがいい。

有名な小ネタとして、この曲の仮タイトルが「奥様車待機」だったと明かされている。

アレンジャーの奥さんが車で待っていたことが由来らしく、曲のかっこよさとの落差まで含めてハロヲタ向けの良い話だと思う。


8. 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?

Juice=Juice/2019年

このタイトルを初めて見た時の、なんだその切り口は という衝撃が忘れられない。
自立してるね、強いね、ひとりでも生きていけそうだね…日々、責任ある立場でタフに生きている大人にとって、それって本当に褒め言葉なのか、という問いが深く刺さる。

「私が脆い女の子って 見抜いてよ」という切実なワンフレーズは、聴くたびにハッとさせられる。

作詞・作曲は山崎あおい。つんく曲ではないけれど、ハロプロの女心の解像度の高さという意味ではむしろど真ん中だと思う。


9. CRAZY ABOUT YOU

ミニモニ。/2003年

ミニモニといえば、もっとコミカルでポップな印象を持っている人も多いと思う。
だからこそ、この曲の 急に大人っぽくて、急に危うい感じ がすごくいい。可愛いユニットに、こんなクールな曲をやらせるんだ、という驚きも含めて好きだ。

つんく♂は当時のコンセプトを、潜在能力を引き出すための挑戦だと説明している。
ミニモニ。を単なる子ども向けユニットで終わらせなかった一曲だと思う。


10. AS FOR ONE DAY

モーニング娘。/2003年

この曲は、聴くたびに空気が少し冷える感じがある。
華やかなシングル曲なのに、
どこか影があって、ちゃんと湿度がある。

モーニング娘。の曲の中でも、独特の色気がある一曲。

つんく♂は後年、当時はギリシャ音に凝っていた時期で、イントロにその感触を入れたかったと振り返っている。

さらに、これは保田圭の卒業前最後のシングルで、本人だけが持つ「保田オンリー版」まで作って贈ったという話も残っている。


おわりに

ハロプロって、明るくて元気でかわいい曲が強いのはもちろんそうなんだけど、個人的には、少し暗くて、少し痛くて、でも歌詞が抜群にいい曲にこそ底力が出ると思っている。

今回サブスクで一気に聴けるようになったことで、昔からのファンが“あの曲やっぱりいいな”と再確認するのはもちろん、最近ハロプロを知った人にも、このへんの曲にぜひ触れてほしい。

キラキラだけじゃない。
むしろ、その奥にある少し面倒くさくて、生々しくて、でも美しい感情。

そこにハロプロの沼がある。


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