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影の旅人と、糸を紡ぐ人〜痛みから生まれた寓話No.27

寓話エッセイ:
影の旅人と、春の庭で糸を紡ぐ人

春の庭で、私は今日も細い糸を紡いでいた。  
花の名前を調べては、その色を糸に混ぜ、  
風の匂いをすくい取っては、そっと撚り合わせる。

そこへ、ひとりの旅人がやってきた。  
旅人は私の糸を手に取り、しばらく眺めたあと、  
「ふむ、努力は見えるが、形が変だ」と笑った。

その声は、春の光よりも、  
旅人自身の影のほうが長く伸びていることを  
気づかせてくれるようだった。

影が長いと、人は他人の糸の形ばかり気になってしまう。  
自分の影がどれほど揺れているのか、  
見ようとしなくなるからだ。

旅人は、糸の色や撚り方をあれこれ語った。  
まるで、自分の地図だけが正しいと言わんばかりに。  
けれどその地図には、  
春の庭の場所は描かれていないようだった。

私は糸をそっと取り返し、  
結び目をひとつ作って、また紡ぎ始めた。

糸は、影の旅人の言葉ではなく、  
春の光で輝くのだから。

旅人が去ったあと、  
庭には静けさが戻った。  
風が糸を揺らし、  
花の影が地面に落ちる。

私は思う。  
糸を笑う人がいてもいい。  
形を指さす人がいてもいい。  
影の道を歩く人は、影の道を歩けばいい。

私はただ、  
春の庭で糸を紡ぐ人でありたい。

糸は、切られてもまた結べる。  
そして結び目のある糸は、  
案外、強い。


解説〜この寓話を作った理由がある。

私の作品に匿名投稿が届く。
匿名と言うのは、いい風にもなるし逆に人を傷つけたりする。
SNS自体顔も見えない、トラブルも多いからこそ
送る側も、受け取り側も注意が必要である。
大事なのは、コミニケーションをとる際の距離感と思い遣りだと私は思っている。
言葉の使い方って、難しいなと。

私への匿名投稿は、『批判』ではなく私を下に置いて楽しむための文章のように受け取っている。
傷つける事が目的ではなく、反応を見て楽しんでいるような投稿のようです。
私の作品を意識して下さっているって事だと、いい意味では火がつきます。
悪い感情で言えば、批判ごっこするより自分の作品で自分が輝けたらいいのになって思ってしまう。

受け取り側の自由です。
私は私のやり方で、目標を目的もってこれからも地道に突き進んでいきます。
お互いに素敵な文章を届けていきましょうと、影の旅人へも。自分へもエールを送る‼️

ネガティブな気持ちになりかけた時に、温かいメッセージ応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました😊🍀✨

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