セミファイナル サントリーサンバーズ大阪🆚ウルフドッグス名古屋 第3戦
この一番で決勝進出が決まります。でも、その試合がこんなことになるなんて。
多分誰も想像していなかったと思います。
そして私の中では忘れられない試合になりました。
嬉しいとか悔しいとか言う感情ではなくて…なんだろう…言葉で言い表せない思い。
とにかく振り返ってみたいと思います。
4月27日
大阪に来て、セミファイナル5戦目。最終戦。
最後の気合いを入れて臨みました。
私が頑張ったって、サントリーが勝つ訳ではないけれど。
「できることはする」
と言う思いをもって。

試合前に隣りの方が
「私、すごくうるさいので…すみません」
と言ってきました。間髪入れず
「私もうるさいです(^^)」
と返しました。
やった!何より強い味方が出来ました。
「頑張りましょうね!」
と💪ポーズして観戦開始です。

試合は予想通り、白熱した展開になりました。
両チームの負けられない思いが、すごく伝わってきました。
点の取り合い。
でもその中でやっぱり、ウルドのニミルはすごかった。
昨日はあまり決定率が良くなかったのですが、とにかくサーブがすごくて、途中サントリーが5点リードしても追いついてしまったのです。
それに対してサントリーは、ムセルスキーがお返しのサービスエース。そしてレシーブもナイスディグ。
やっぱり、世界のエースたちは、ここぞと言う時に力を出せるのだと。
ムセルスキーは普段は温和で、ニコニコしているのですが、とても厳しい顔に変わっていました。
だから、長年こうやってエースでいられるのだと改めて思いました。
両リベロのレシーブも凄かった!
他のメンバーもすごくて、ナイスレシーブの連発で中々ボールが落ちません。
ワクワクしました。
私の大好きなバレーが目の前で展開しているのです。
本当に素晴らしい試合になってると思いました。

チームで気持ちを確かめて
応援も白熱してきました。
サントリーの応援も今まで経験した中で1番声出てました。
みんな、声を合わせて届けたいと。一体感を感じられました。
そして、ウルドの応援もすごく盛り上がってきたのです。
ウルドの応援は、ハリセンを叩くだけで、声を出す場面がありません。
でも声が聞こえてきました。
最初は何を言っているのかわからなかったのですが、
三三七拍子です!
「ゴーウルド、ゴーウルド、ゴーゴーウルド、ゴーウルド」
なるほど、と思いました。ハリセンのみの応援の中で、声を出すには一番乗れます。
初めてだ…と思いました。
ウルドのファンの声の応援。
それだけ、ファンも相手に負けたくない。なんとか選手に応援を届けたいと言う思いが出て来て。
きっと、選手たちにもその思いは届いたと思いますし、すごい力になったと思うのです。
途中で、選手が一緒になって応援の手拍子をしているのを見て、
「ああ、やっぱり良いチームだなあ」と。
でも、勝負ですから。
私はサントリーを必死で応援するしかないのですから。
負けられないと一層、声を出しました。
そして試合は、サントリーの途中から入った佐藤選手がこの日の立役者でした。
サーブがとにかく良かった。
彼のサーブのときに連続得点になり、流れを引き戻すことができたのです。
2セツト目の最後は彼のサービスエースで終わりました。
1セット目25-23 ウルド
2セット目25-22 サントリー
3セット目25-23 ウルド

4セット目
このセットを取れば決まります。
このセットで終わらせたい。
フルセットになればウルドが今まで勝っているのです。
なんとかこのセットで勝ちたいと選手も思っていたと思いますし、私たちもそう思って応援は一層熱がこもりました。
多分今までの中で1番大きな声で応援したと思います。
ハリセンたたき過ぎて手は真っ赤になっていました。
少しでもこの応援が届け!
と言う思いで夢中になって応援しました。
いつもはあまり聞こえない
「ナイスカットー」
「サイドアウトー」
と言う叫び声があちらこちらから聞こえました。
隣りの彼女からもずっと大きな声が聞こえて来ました。
すごい応援の中の真っ只中にいる。これまで一人でも声をだし続けてきて良かった。
諦めなくて良かった。
試合は本当にミスが少なく一進一退で進みました。
でも、相手のサーブミスなどが出て
24対20
いよいよマッチポイント!
あと1点!勝てる!!
でもそこからが大変なことになるのです。
ウルドがサイドアウトをとって24-21
そしてウルドのサーバーはニミル。
まさか、追いつく?
一瞬そう思いました。
でも3点ある。大丈夫。
と思っていたら、
やっぱりニミルはニミルでした。
なんとそこからサービスエースも含み、24-24に追いついたのです。
「やっぱりニミルはすごい。」
思わず…声に出てしまいました。
一本でもミスれば終わりなのです。
それなのに入れていくサーブではなく、エースを取りに行くサーブを打ったのです。
オリンピックのときのイタリアのジャネッリ選手を思い出しました。
ミスしたら負ける。そのときに引かない。攻める。
やはり世界のすごい選手はそこが違うのだと、思い知らされた感じでした。
私は、もちろんサントリーの応援をしていました。このセットで勝って欲しいと思っていました。
でも、こんな場面を目の前で見られることの方が何倍もすごいことだと思ったのです。選手たちの必死さが伝わってくる。
そして、負けたくないと言う思いが普段だったら見られないようなすごいプレーが見られる。
一本のミスが勝負に響く。
一本決めるたびに、選手が大喜びしてコートを走る。
ファンも大喜びで歓声を上げて、ハリセンの音が鳴り響く。
そして、それをこんな間近で見られて、その中に自分も加わっている。
こんな経験、滅多にできることではないです。
本当に応援できて良かった。
負けたくないと言う思いよりもワクワクする思いの方が強かったのです。
試合は、それから25対25になり…
ウルドのウルナウト選手が打ったスパイクがアウトの判定!
やった!
これでまた、マッチポイントだ、と思いました…
が、
ウルドは最後の一回のチャレンジの権利を使います。
サントリーのブロックにワンタッチがあったと言う、チャレンジです。
当然だなと思いました。
この場面の一点がとんでもなく大きな一点だということは誰もがわかっていました。
どうかワンタッチがないようにと願って判定を待っていました。
そして、チャレンジの映像が出て…
私は映像だけではよくわからず、
「タッチ」
と言うのが出たので、
「ああ、ウルドのチャレンジ成功で相手のマッチポイントだ!」
とがっかりしたのですが…
映像が出ると何やら審判の周りにウルドの色々な選手が集まって来て、何か揉めているのです。
え?何?
と思って見ていると、
主審がレッドカードをウルドの選手たちに向けて出しているのが見えました。
誰に向かって出しているのかもよくわからず。
そしてなんで出されたのかもよくわからず。
ウルドのチャレンジ成功なのでウルドの選手が文句を言うはずはないのに、どうしたのだろうと思いました。訳がわかりません。
ただレッドカードが出されたと言うことは、サントリーに点が入ると言うこと?
そんなことを隣りの人と話していると、ニミルが怒っているのが見えて、コートに寝そべってしまいました。
そしてそれにまたレッドカードが出て…
え?
またレッドカード?
場内は騒然としました。
サントリーのファンの中には、拍手をする人もいました。
(やめて。こんな風になるの望んでいない。こんな形で試合が終わってしまうのは嫌だ)
と私は思いました。
とにかくこんなすごい素晴らしい試合を今まで見せてくれていたのに、それがこんな雰囲気のまま勝ってしまったら、スッキリ喜べないと思ったからです。
ウルドの監督も審判に抗議に行っていて、ニミルは横井社長のところに言って何か訴えているし、他の選手たちも審判たちにしきりに訴えていて。
中々、収まりません。
サントリーからは大宅選手が主審に聞きに行っていて。
そしてしばらくすると審判から説明がありました。
「チャレンジは成功で、ウルフドックスに1点が入り、そして選手のマナー違反でレッドカードが出されたのでサントリーに1点が入るので26対26で試合が再開されます」
とアナウンスされました。
随分長い時間だったような気がします。
今までの会場の雰囲気がガラッと変わってしまったような。
でも26対26と言うことでマッチポイントではない。と言うことで少し救われた思いでした。
ウルドの選手たちもコートに戻り、深津選手がしきりに、切り替えよう!とみんなをまとめている感じでした。
そしてそのあと、藍選手のサーブで試合再開しました。
それをレシーブしてニミル選手のスパイクがアウト。
27対26
ついにマッチポイント。
続けて藍選手のサーブ。
私はなぜか、この時サーブのかけ声が出なかったのです。
あんなに大声で騒いでいたのに。
サーブは藍ちゃんなのに。
最後かもしれないのに。
そして、最後はシリフカ選手のスパイクが決まりました。
28対26で勝ったのです!!
すごい歓声が上がりました。
私も
その瞬間、歓声を上げていましたし、手を挙げて喜びました。
チャレンジ騒動から試合開催されてからあっという間でした。
でも、なんだか全力で喜べなかった。
私はこんなに熱を入れて、こんなにすごい試合を見て、すごい感動をするだろうと思っていたのが、
あのチャレンジ騒動で薄まってしまったような気がしました。
最後はウルドはあっけなくて。
きっと、張り詰めていた糸が切れてしまったのでしょう。
でも勝ったのは間違いないのです。
頑張って応援したのだから。
この場面を信じてこの3日間過ごしたのだから。
そう思ったらやりきったと思えました。
私にできることはやったし、後悔することはないと。
ただ最高の終わり方ではなかったけれど。
サントリーの選手たちが喜んでいる姿が見えました。
写真を撮ろうと思ったら向こう側のコートで撮りにくい。
気がつけば、この日はほとんど写真を撮っていなかったのです。
応援することに必死で。
でも、最後は撮ろうとスマホを構えたら、そこに飛び込んできたのは、こちら側のコートのウルドの選手たち。
水町選手が号泣している姿でした。
そしてそれを支える渡辺選手。
泣き崩れる市川選手。高梨選手に抱きついて泣いてる。
小山選手も高橋良選手も。山崎選手も。ヤングガイズの面々がみんな泣いていました。

それを支える渡辺、傳田両選手
渡辺選手に縋り付く市川選手
私は、負けたチームに弱い。
と前に書きましたが、やはりウルドの選手のこの姿を目の当たりにするとダメでした。
私は以前にも書いたように、ウルフドッグスと言うチームをずっと応援してきたし、チームとしては大好きだし、ファンミーティングも行ったし…
でも、私はサントリーの応援をした。
それは高橋藍のプレーに魅了されてしまったから。
彼のプレーが私をこの世界に連れて来てくれたから。
だから、彼がいるチームを応援する。
そう。
だからサントリーの応援をすることに決めたのです。
頭で決めたことでした。
そして、ウルドの若い選手たちにはこの悔しい気持ちが、次につながる。
こう言う辛い経験を二度としたくないと言う思いが成長させる。
と思っていたので。
でも、それはやっぱり私がウルドを応援しなかった言い訳のような気がして。
頭ではなく、感情が。
本当にこれで良かったのか?
私は一体何をしてたのだろう。
そんなことを感じました。
でも、サントリーを応援したことを後悔している訳ではないのです。
これでサントリーが負けたら、私はもっと落ち込んだはず。
勝負だからしょうがないことだと。
そんなことを思いながら。
ただただ、目の前の光景に涙していました。
ニミル選手は、泣いている若いみんなを一人一人ハグして。
そう、おじさんずのみんなは、泣いてなくて。
泣いている若い子たちを支える役目に徹していました。
やはり、経験の差なのか。
こう言う思いをたくさんして来て、そして今の自分があると言うことを知っているからなのか。
そんな姿がかっこいいと思いました。
そして、改めて今年のウルフドッグスと言うチームが本当に繋がりが強く、素敵なチームなのだと。
私は、そのチームを応援することはできなかったけれど、彼らたちにとっては、とても良い経験だったはずだと。
引退する選手たちの胴上げを見て、
涙しながらコートを後にする選手を見て。
私はこの光景を忘れないでおこう、と思い写真を撮りました。

素敵な試合を見せてくれてありがとう。
できる限りの拍手をして、選手たちを見送りました。

そして勝ったサントリーに目を向けると、
大宅選手や藤中颯志選手が泣いていました。
彼らたちのプレッシャーも相当にきつかったのだと思います。
それだけの試合だったのです。
藍選手はさすがでした。
ミスがほとんどなかったし、決定率がかなり高かったと思います。
こう言う試合で力が出せる。
すごいと思うし、それを見せてくれるので、ずっと応援できるのだと改めて思いました。

勝利に貢献した藍選手

この3日間、色々準備して
非日常過ぎて、ハードスケジュールで大変だったけれど…
やっぱり最後は選手やこの5試合に関わった方たちに感謝したいです。
ハラハラしたり、ドキドキしたり、喜んだり、悲しんだり、寂しかったり、胸の奥がツーンとするような感じだったり
そんなたくさんの感情をもたせてくれたこと。
レッドカードが出てしまったことはやはり心に引っかかるものが少しはあるし、ウルドの選手たちのあの涙の訳を全て理解できる訳ではないけれど…
本当にありがとう。
これで、大阪での試合は終わりました。
こんなに大阪に来たのは初めてです。
関西弁にも慣れました😅
まだ、これからファイナルが東京であります。
サントリーの選手たちにはウルドの選手たちの分も頑張ってほしい…そう思いました。

帰りぎわ、ずっと一緒に応援していた隣りの人が
「ファイナル応援に行けないので、私の分も応援よろしくお願いします」
と言われたので、
「はい、頑張ってきます💪」
と約束しました。
そして、ファイナルへと続くのですが……
この日の試合のことがこの後大きな波紋を呼ぶことになる、、と言うことはそのときは思いもよらなかったのです。
そのことについては、また次の機会に書きたいと思います。
とにかく、決勝は
サントリーサンバーズ大阪🆚
ジェイテクトスティングス愛知
リーグ、2位対4位の戦いです。
あと2勝!
私の観戦もまだ続きます。
