転職支援とは、とことん「ヒトの内面」を見つめる仕事
コンサルタントが事業計画を見て
会計士が数字を見て
お医者さんが患者さんの身体を診るように
私たちリクルーター/転職支援の仕事は、 “ヒトの内面” を見つめる仕事 だと思っています。
キャリア理論、心理学、行動経済学、組織心理学、教育学…。
そして、年齢や環境によって変化するライフステージの悩みや葛藤。
こうしたさまざまな知見を総動員しながら
「この方は何に迷い、何にモヤモヤしているのか?」
「言葉にならない本音は、どこにあるのか?」
その根源を丁寧に見立て、仮説を立て、ぶつけて、一人ひとりに伴走します。
この“内面を照らす”課程を支えてくれるのが、キャリア理論。
たとえば——
シャインのキャリア・アンカー:その人が“絶対に手放したくない価値観”は何かを見極める理論
スーパーのキャリア・レインボー:人生には「仕事」「家族」「学習者」など、複数の役割が共存し重なり合っている理論
ホランドのRIASEC:興味・適性のタイプを理解し「その人らしさ」が活きる領域を見つける理論
クランボルツの計画された偶発性理論(Planned Happenstance):予期せぬ出来事や出会いを、前向きにキャリアの追い風に変える考え方
こうした理論を背景にしながら、
“自覚している気持ち、可視化されている情報の、さらにもう一段階奥にあるもの”を一緒に探っていくこと。
これはシンプルに見えてとても奥深い、ヒトの内面そのものに向き合う仕事です。
📞 1,000人以上と向き合い、100名以上のご縁をお届けしてきて
これまでありがたいことに、 1,000人以上の方とお話してきました。
そのなかで、最終的にご入社のご縁につながったのは 100名⁺。
一人ひとりの選択と人生に、誠実にしっかりと向き合って積み重ねてきた数字であるものの、本音はもっともっと多くの方をご支援したいというのが正直な気持ち…。
特に海外転職、とりわけシンガポールの場合は
日本の何十倍も難しく、中長期戦で時間もかかるんです。
そもそも、日本人向けにEP(ビザ)を出せる求人自体が少ないため、幸い転職が3カ月で決まる人もいれば、1〜2年かかる人もいます。
実際、お仕事が決まらない人の方が多数。
この“難しさ”は、個人の能力等の問題ではなく
シンガポールの転職マーケット・制度構造そのものにあります。
🌎なぜシンガポール転職はここまで難しいのか?
■ EP(就労ビザ)の最低給与基準が高い
現在、EPを取るために必要となる最低月額給与基準額は
一般的な業界で S$5,600〜、金融は S$6,200〜 に設定されており、年齢が上がるほど基準も上昇。40代では S$10,700以上 が求められます。
例:一般的な業界の場合 (2026年3月時点)

つまり、日本の給与帯で働く多くの日本人にとって
給与水準がまず満たせないというケースが多いんです。
じゃあどんな人材ならチャンスがあるか?
紐解いてみると、マネジメント職、専門職(会計士、弁護士、コンサル、エンジニアなど)のいずれか、そして即戦力性やこれまでの経歴/職種の一貫性(=未経験からのチャレンジでは満たせないレベルの給与が必要となるため)等の要素が必須となります。
■ COMPASS:6項目で総合40点以上が必須
EPは給与だけでなく、COMPASS(ポイント制)で40点を満たさないと自動的に不許可。評価項目には、給与、学歴、国籍多様性、ローカルPMET雇用割合などの6つの指標があります。

つまり「候補者側が優秀で、企業から内定を得たらビザも通る」ではなく、会社側も満たさないといけない項目があり、制度としてこれらの条件を総合的に満たすことが難しく、ビザの承認が通りにくいのが現実です。
※特に日系企業は、社内に日本人駐在員・日本人社員の占める割合が多く、C3やC4を満たすことが難しい場合が。
一方、ローカルを多く採用しているMNCや外資企業、シンガポールの企業などは逆に採用チャンスがあるともいえますが、今度は社内にはたして日本人向けのポジション(=日本人をあえて採用する必要があるポジション)があるか?が論点となります。
■ Singaporean Core(自国民中心の雇用基盤)
シンガポールは、過去に優秀な外国人の誘致を経て国を成長させてきた歴史を持ちますが、かねてより“Singaporean Core”=ローカル雇用を中心に育てる政策を明確に掲げており、COMPASSでも C3/C4として企業側に評価が課されます。
そのため、外国人枠がもともと限られやすい → 日本人に回ってくる案件が本当に少ない!のです。
だからこそ、転職活動が3ヶ月で決まる人もいれば、1〜2年じっくり長期化する人もいる。
これが、シンガポール転職のリアリティです。
じゃあ、転職活動の成功の明暗をわける要素はいったい何か??
マネジメント経験、専門性、英語力、職種の横の広がり…など色々長くなってしまうので今回は割愛しますが
「それでも、やはり挑戦したい」
「自分のキャリアを海外でしっかり構築したい」
「給与を一時的に下げてでも、シンガポールの新しい環境に挑戦してみたい」
そんな意欲・覚悟のある方と向き合う真剣な時間が
私は本当に大好きです🔥
✈️ シンガポール転職は厳しい。でも“本気の人”にはチャンスは巡ってくる。
と…、およおよ。ビザ関連の話がつい長くなりましたが
シンガポールの転職は、正直に言って果てしなく厳しい。
経歴、学歴、関連職種の経験年数、年齢など、すべてがビザのために数字でスコア化されます。
でも、それでも
本気で挑戦する人、素直に向き合える人には、必ずチャンスは巡ってくる。
これまで100名以上のご縁を通じて、その瞬間を何度も何度も見てきました。
🌿 いろんな“人生の物語”を持つ方たちと向き合いました
キャリアの悩みには、同じものはひとつもありません。
年齢、環境、ライフステージ、性格、価値観——
その方の「今まで」と「これから」がすべて違うからです。
たとえば
① 日本のBig4で会計士として監査キャリアを築いてきた方
監査法人で5年経験
安定したキャリアを築いてきたが、このまま同じキャリアを進むことが想像できない
会計×英語の二軸を掛け合わせて、自分にしかできない価値提供がしたい
当時英語はTOEIC600レベルだったが、休暇を取って日本からSGまで面接・会社訪問に来られた高い意欲が買われ、見事内定へ
キーワード:専門性 × グローバル志向の掛け合わせ
② 管理会計・財務会計のプロとして働いてきた方
英語はもともと好きだった
日本で会計領域に5年以上携わってきた
「もっと海外に関わる仕事がしたい」と思い、USCPAも活かして、海外転職を本格的に始動
現在SGに勤務して3年、最近当地の方との結婚も決まった
キーワード:スキルの国際転用 / 資格取得の背景にある想い
③ 子育てが一区切りつき、“第二の人生”に挑戦したい方
元々海外駐在経験が通算10年以上ある方
日本に帰任後、数年間にわたって国内メインの業務を行っておりモヤモヤ
お子さまが成人・独立したことを機に「自分の人生の後半戦は海外で挑戦したい」とご相談
単身で海外に出て、よりご自身の可能性を試してみたい
年齢を理由に諦めず、新しいスタートを切りたい
キーワード:ライフステージの変化 / セカンドキャリア
④ 駐在帯同でシンガポールに来た方
夫の駐在に帯同してシンガポールへ
「いつか日本に帰るときのために、キャリアのブランクを作りたくない」
苦手な英語を克服しつつ、“海外でのキャリア実績”を築きたいとご相談
キーワード:帯同・ブランク不安 / 自分のキャリアを海外で取り戻す旅
🌱 すべての人に共通しているのは
それは、「この方は何があれば幸せなのか?」を一緒に探すことが、キャリアの本質であるということ。
肩書、年収、役職、語学力、資格……もちろん大事な要素だけれど、
その奥にある 価値観・願い・怖さ・期待 を丁寧に見つめることが、すべての出発点です。
どんな人生にも、その人にしかない背景と可能性がある。
だからこそ、私の役割はいつも“ひとつの正解”を示すことではなく、
”良い企業”をおすすめすることでもなく、
その人が「納得できる選択肢」を一緒に見つけること。
「今の場所から一歩踏み出してみたい」
「海外で自分の可能性を試したい」
「環境を変えて、新しい人生を歩みたい」
そんな方がもしいたら、ぜひお話しましょう。
週末、肩の力を抜きたい方も、
キャリアのことを考えすぎて頭がパンパンな方も。
みなさま、どうか素敵な週末を笑顔でお過ごしくださいね☺️🌎
