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ワンオペ育児でキャリアを失った私が、酒粕でシンガポールを目指す理由



かつての私は「回遊魚」だった


「次はどの国へ行こうか」 それが私の口癖でした。
独身時代の私は、まさに「回遊魚」。

ニューヨーク、ASEAN諸国……
ニューヨークで3年勤務し、
帰国後は毎月のように海外出張へ行く怒涛の日々。

空港の喧騒の中にいるときこそ、
自分が生きていると実感できる。
そんな毎日を送っていました。

人生の転機は、意外にも異国の地・ニューヨークで訪れました。

そこで出会った「日本酒」。

それまで抱いていた「おじさんの飲み物」という地味なイメージは、一口飲んだ瞬間に崩れ去りました。

職人の繊細な手仕事、
数百年続く伝統の結晶。

ワインのように物語を語るその液体に、

私は「日本の美しさはここにある」と確信したのです。

帰国後、私は取り憑かれたように全国の酒蔵を巡りました。

冬の厳しい寒さの中、
汗を流しながら麹を造る職人さんの姿。

目に見えない微生物と対話するような繊細な作業。

その想いに触れるたび、
私の心は震えました。

「この文化を、もっと世界に伝えたい」

それが私の新しい夢になりました。


閉ざされたキッチン、奪われたキャリア


しかし、人生は思い通りには進みません。

結婚し、出産を経て「母」になった私を待っていたのは、

かつての自由な空の下ではなく、
閉ざされたキッチンの中での孤独な戦いでした。

夫は激務で、朝から晩まで不在。
頼れる親族も近くにいない、いわゆる「ワンオペ育児」。

本来、広い世界を泳ぎ回ることで呼吸をしていた私にとって、
子供と二人きり。

社会から断絶された毎日は想像以上に過酷でした。

キャリアは中断し、
友人たちが社会で活躍する姿をSNSで見ては、

自分だけが取り残されたような焦燥感に駆られる日々。

頑張って作った料理を「いらない!」と投げ捨てる偏食の我が子を前に、

台所で何度立ち尽くしたかわかりません。。。

「もう嫌だ、どこか遠くへ行きたい……」

何度そう願ったか、
数え切れません。

私は、自分が「母親」というロールモデルに向いていないだろうと、

心の片隅で
自分を責め続けていました。


「酒粕、いる?」その一言が扉を開けた


そんな暗闇の中にいた私に、
一筋の光をくれたのは、
久しぶりに再会した蔵元の友人の何気ない一言でした。

「酒粕、いる?」


久しぶりに手にした、
真っ白な酒粕の塊。

それを手にしたとき、
忘れていた「蔵の香り」が蘇りました。

それからというもの、私は夢中で酒粕を調べ始めました。

勉強すればするほど、
酒粕の持つ凄まじいポテンシャル
に言葉を失いました。

飲む点滴と言われるほどの豊富な栄養。

植物性100%でありながら、
チーズや生クリームのような濃厚なコクを生み出せる驚き。

そして、酒造りの副産物として廃棄されることもあるこの存在を活用することは、

地球の未来を守ることにも繋がる。


「これだ。これが、私と世界を繋ぐ架け橋になる」


それからの私は、再び「回遊魚」のような情熱を取り戻しました。

蔵から大量の酒粕を取り寄せ、

毎日毎日、キッチンで新しいレシピを試作をしたり


酒粕や発酵について学ぶ日々

インスタグラムで発信を始めると、

同じように酒粕の魅力に気づいた人たちから、少しずつ反響をいただくようになったのです。


直近の目標は、シンガポール


いま、私には明確な目標があります。

それは、
2026年中に拠点をシンガポールへ移し、

そこから世界へ酒粕(SAKEKASU)を広めること
です。

シンガポールは、世界中の文化と富が集まるハブです。

健康意識が高く、新しい価値観に敏感なこの地なら、

酒粕の「ウェルネス×サステナブル」という価値を正しく理解してもらえるはず。

酒粕は、
ビーガンの方にも、
美容を追求する方にも、
そしてかつての私のように育児に疲れ果てたお母さんにも、
そっと寄り添い、力を与えてくれる魔法の食材です。

この日本の伝統文化を「SAKE JEWEL(酒の宝石)」としてリブランディングし、世界中のキッチンに当たり前にある風景を作りたい。


巡り、循環する幸せを信じて


伝統を守る蔵元さんが潤い、
食べる人が美しく健康になり、
環境にも負荷をかけない。

そして、私も私らしく、再び世界を舞台に走り出す。
そんな「幸せの循環」を作ることが、今の私の使命です。

孤独な育児を経験したからこそ、
伝えられることがあります。

キャリアを失ったと思った時期があったからこそ、
新しい自分に出会えました。

私は、酒粕を世界中に広めます。

この小さな白い塊が、
いつか世界中の人の心を豊かにし、
笑顔を増やす未来を信じて。

私の挑戦は、ここから加速していきます。



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粕美 KASUMI 最後までお読みいただき、ありがとうございます! 酒粕という日本の宝物を通じて、皆様の心と体が整うお手伝いができれば嬉しいです♫