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【ジジイの独り言】目的地の直前で大量のトンボ発見。

今日は巻き寿司で有名な マイスター工房へ
約2時間目標で出発。
兵庫県の北の方へ出かけた。

山あいを流れる川を眺めていると、
水面の上を何匹ものカワトンボが舞っていた。
「ああ、懐かしい。」

思わず足を止めた。
子どもの頃から、大人になってもしばらくは、
夏になるとトンボを探して歩いていた。

オニヤンマ。
ウチワヤンマ。
チョウトンボ。
シオカラトンボ。
そして私が「神様トンボ」と呼んでいた、
美しく神秘的なトンボ。・・ハグロトンボ。


見つけるたびに頑張って取って観察して、
時間を忘れて追いかけていた。
当時は、「珍しい種類を見つけたい」という気持ちが強かった。

ところが久しぶりに川辺に立つと、不思議なことに、
名前を確認するより先に「まだここにいるんだ」
という安心感のほうが大きかった。

トンボは何も変わらない。
変わったのは、こちらのほうである。

若い頃は、何かを手に入れることばかり考えていた。
今は、昔と同じ景色が残っていることのほうが、うれしい。

たった一匹のカワトンボが、何十年も前の夏休みを思い出させてくれた。

生き物には、写真以上の記憶を呼び起こす力がある。
匂い、風の音、水の冷たさ。
捕まえた時のあの時の風景。
そんなものまで、一緒に連れてきてくれる。

また来年も、この川でトンボに会えたらいい。
そんなことを思いながら、しばらく何もせず、川の流れを眺めていた。

歳を重ねると、懐かしいと思えるものが少しずつ増えていく。
それは失ったものではなく、
人生の中で積み重ねてきた宝物である。


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