現代人と江戸時代の人々の「情報価値」の違い。
「江戸時代の人々が知っていたのに、現代の私達が知らないこと」とは?
ところで、江戸時代の人々が知っていて、現代人が知らないこと・・・実は沢山あるのです。
それは知らなくても良いことではなく、知っておくべきことなのにも関わらず・・・なのです。
そもそも、江戸時代の人々は、新しい情報を得るのは主に人伝え(口伝え)でした。
まず、情報を得る相手を選び、そこから得た限られた情報を自ら吟味しながら知識を得ていました。
一方、現代では膨大な情報が一瞬で手に入りますが、その中から本当に必要な情報を選び取る能力が求められています。
私たちの日常は、自分が求めない余計な情報や嘘の情報も飛び込んでくるので、情報の整理が追いつかず、情報の矛盾に自らを混乱させている人も少なくありません。
よって、江戸時代と現代は、「情報量」以上に「情報の価値」が全く違うのです。

江戸時代では、限られた情報を大切にし、自ら検証し、それを活用することで知識をさらに深めていました。
現代では検索すればすぐに答えが得られるため、自ら考えたり記憶したりする力が弱まり、知識の定着が浅くなる傾向があるのです。
よく「点と点が結ばれ線になる」ということが言われますが、現代ではその知識の「点」は、すぐに消えたり他の点に置き換えられてしまうことの方が多く、いっこうに線にはならないこと多いのです。総じて現代人は、情報に振り回される傾向が強いと言えます。
江戸時代では、必要な情報(知識)を得るために情報や知識を持つ相手の所に出向き、必要ならば何度でも行って、場合によっては高い代償を払い、本気でその情報や知識を得ていたのです。
このように江戸時代の人々は、必要な情報を自ら求めることで、情報の真贋と質を重んじ、情報の価値を自ら高めたのです。

結果的に、江戸時代の人々が知っていたのに現代人の多くが知らない真実も少なくないのです。
現代と江戸時代の人々では思考力の点では江戸時代の人々の方が優っていたと言わざるを得ません。
現代では、ネットや他の媒体のおかげで、「知ってるつもり」「解っているつもり」「やってるつもり」の「つもり人間」が増えている気がします。
私は伝統デザインを通じて江戸時代の研究をしていて、つくづく自分が無知であることに気付かされるのです。
ビジネスに活かす感動価値の高め方講師
伝統デザインの描き方 講師
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートをお願いします。
着物業界の為、着物ファンの為、これからも様々に活動してまいります。