見出し画像

趣味は「映画鑑賞」って書いてもいいですか?~薄口な映画感想文~     #80映画タイトル:グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション

映画タイトル:グランド・イリュージョン ダイヤモンド・ミッション
監    督:ルーベン・フライシャー
出    演:ジェシー・アイゼンバーグ(J・ダニエル・アトラス)、ウディ・ハレルソン(メリット・マッキニー)、デイヴ・フランコ(ジャック・ワイルダー)、アイラ・フィッシャー(ヘンリー・リーブス)、リジー・キャプラン(ルーラ・メイ)、ジャスティス・スミス(チャーリー)、ドミニク・セッサ(ボスコ)、アリアナ・グリーンブラット(ジューン)、ロザムンド・パイク(ヴェロニカ・ヴァンダーバーグ)、モーガン・フリーマン(サディアス・ブラッドリー)、マーク・ラファロ(ディラン) 他
鑑  賞  動  機 :ホースメンが警備員みたいな連中の目を掻い潜ってトランプ状のカードをパス回しのようにぐるぐる遣り取りして、最終的に警備員風の男たちの厳しい監視を潜り抜けて金庫室らしき場所からの脱出とカードの持ち出しに成功する、という面白いYouTube動画があり、元々興味を持っていた。ただ、映画のタイトルが分からなかったので、鑑賞するのはちょっと諦めていたんですが、映画館で本作のティザームービーを観たとき、何の確信も無く、前述の動画と同じシリーズなのではないか、しかも面白そうだと思い、チケットを購入。
 
ストーリー :今宵、ニュー・ヨークのステージに、J・ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)、メリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)、ジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ)、ヘンリー・リーブス(アイラ・フィッシャー)のフォー・ホースメンが揃った。観客の中から選ばれた一人の男性によるマジックを披露し、観客の中に居た、暗号資産で不正に金儲けをした男の口座からお金を盗みその場にいた観客に分配するイリュージョンを披露する。しかし、それはフォー・ホースメンに成りすました、ボスコ(ドミニク・セッサ)、ジューン(アリアナ・グリーンブラット)、チャーリー(ジャスティス・スミス)の若いマジシャンの仕業だった。そこへ本物のホースメンの一人J・ダニエル・アトラスが登場。アトラスは、アイからこの若手マジシャンと共にヴァンダーバーグ社の現状を暴露するよう指令を受け彼等に接触したのである。

☆薄口な感想
 冒頭のシーン、10年ぶりに復活したフォー・ホースメンがイリュージョンにより、暗号資産を使って不正に儲けた男のお金を来場客に分配するマジックショーは、YouTubeでも流れていたので、「おお!これやこれ!!」と、いう感じで、ちょっと気分が上がりました。
 
 鑑賞動機にも書きましたが私が本作に抱いているイメージは警備の厳しい金庫室らしき所から、警備員に気付かれないようメンバー間でカードを回しているシーン。このメンバーの中にヘンリーがいたから、あれは1作目の1シーンなんでしょうね。(2作目にヘンリーは登場しないようです)
 
 そもそも、というか、「あなたの知らない映画の世界」というYouTubeチャンネルでも言っていましたが、皆さんはマジックとかイリュージョンを映画にする、ってのはどうなのよ?という疑問はないですか?
 
 だって、マジックやイリュージョンって、ライブパフォーマンスが成功するか失敗するか、ハラハラしながら鑑賞する事に醍醐味があるのであって、それを撮り直しがきく映画で鑑賞する、ってハラハラが減少するのでは?と思いません?
 
 私もそう思っていました、この映画を観るまでは。
 
 でも、違ったんですよ~。
 
 何と言うか、テンポの良さと、時折、「それはマジックじゃ解決しねぇだろ?」と思わせる困難な状況等がスパイスとなり、ライブパフォーマンスではないけど、ちょっと近い感じのハラハラを感じる事が出来ました。
 
 困難な状況からの脱出も、基本的にはマジックやイリュージョンの理論やテクニックが応用されていて、その過程を種明かし的な映像で追っていくのが、一種のカタルシスを感じて非常に良いですねぇ。
 これは、脳科学者の茂木健一郎氏が提唱していた“アハ体験”に分類されるのでしょうか?
 「種明かし≒謎解き」だから、ミステリー映画好きの私には、このグランド・イリュージョンは刺さったのかもしれません。
 
 フォー・ホースメンも10年振りの集結という事で、その間にマジシャン、イリュージョニスト、家庭の主婦(ヘンリーの事ね)として夫々が生計を立てているので、途中までは、「この仕事が終わったら」的な雰囲気がありました。
 
 しかし、いつの間にかヴェロニカ・ヴァンダーバーグ(ロザムンド・パイク)の執拗な追跡を逃れるためと、ニュー・ホースメンに煽られて、本気になっていく様子は、ちょっとほくそ笑んでしまいました。
 
 ヴェロニカが手配した各国警察の追及を逃れて辿り着いたある屋敷。そこにはサディアス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン)が待っていて、色々なヒントを与えてくれるのですが、そもそもこの屋敷はよく遊園地等に設置されているマジックハウス若しくはカラクリ屋敷という代物で、上下逆転や遠近法を使った錯視などマジックやイリュージョンのネタに使われるヒントがたっぷり。
 
 さらには、ニュー・ホースメンのチェーリー(ジャスティス・スミス)が興奮するほどマジックの歴史や過去の有名なマジシャンの記録が沢山保管されていて、懐古の情をお持ちの方には堪らないシーンではないかと思います。
 
 このパート、結論から申し上げると、このマジックハウスで紹介された内容が、この物語の後半で伏線回収されていく、という、いわば「伏線張り祭り」なのです。
 
 私、この作品の中盤まで、何故ホースメンがヴェロニカに敵対するのか、が良く理解出来ていませんでした。
 
 確かに、ヴェロニカは美人だが、パワハラ気質で、冷酷で、時に理不尽な感じのヴァンダーバーグ社の社長だけど、まぁ、コンプラだブラック企業だ、との社会風潮からその数は激減しているんだろうけど、まだまだ現実社会には、それに近いような経営者は存在していると思う。
 
 最終的には、チャーリー絡みでその疑問は解決するんだけど、その答えを聞いてもアタマの固い私はすぐには理解できなかったですよ。だって~、そんな、ねぇ。その答えは本編でご確認ください。
 
 本作では、フォー・ホースメン、ニュー・ホースメンが夫々反発しながら、でも最終的には協力しながらミッションを達成し、その過程では華麗なマジック・イリュージョンを成功させ、最後は、ヴェロニカに対するリベンジも果たし、大団円。
 
 でも、私は知っている。観客が、この最後の爽快感に浸る事が出来るのは、ロザムンド・パイクがこれでもか、と悪役に徹していたからだ、と。悪役が強い映画は面白い、という法則はまたも当て嵌まった、と思うのです。

いいなと思ったら応援しよう!