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楽しい正月でパチリ、表札から個人情報?ゲットの巻

サイシフ:製版会社にいた時、画像(映像)がフィルム入稿の時に、ポジ(スライド)と、ネガのどちらかで入稿されるかはっきりわからなかった。
勤務していたO市の親会社が、TYAK市にあって、何故か労働組合の集まりで、月イチ程度で夕方訪問していた。たまたま、スキャンしていたので、ポジ(スライド)と、ネガのことを訪ねてみた。勤めていた製版会社には、スキャナーはあったが、カラースキャナーは、一台もなかった。マシンの前で、オペレーターの担当者はすんなり、答えてくれた。「ポジは、色がわかるでしょう。ネガは反転しているから、そのままでは色の偏りや、被写体の色合いなど、わからないよね」
そうか、、、、ポジはライトボックスに載せれば何が写っていて、どこが何色か、見た目でわかる。ネガフィルムでは、その画面に何が写っているかの情報は、どこかで変換させなければならない(ネガを見て、頭の中で、なにが写っているかわかる様な“像”を、構築できる人は、いるだろうか)。
その時、コマーシャルフォトは、だからポジ原稿なんだと、分かった。

サイシフ:「僕のコダクローム」という、洋楽もあった。たぶん、プロジェクターで大きく拡大していたのだろう。当時から、写真の楽しみ方はいろいろあった。

サイシフ:その前、カラー写真の現像所に勤めていた頃
いくつか予期しないトラブルもあった。

“中身ちがい”だった。


カラー写真は当時、カメラ店での受注や、写真館での受注、過渡期にはクリーニングの取次ぎ店でも受注していた。
当時、カメラ店の手伝い(新装オープンや、夏祭りセールなど、、、)に、行った時、誰かが『写真屋なんて、ボールペン1本で始められる商売だから、、、、、』と、言っていた。
看板、ノボリ、ポスター、フィルムを並べておく、中身の見えるケース。お預かりする、フィルムやネガを入れる、受注袋、、、、。
受注の際に、お名前や電話番号、DP(同時プリント)か、NP(ネガプリント)かの、区別。焼き付ける(プリント)印画紙のサイズ(E判、L判、F判など)指定。
お客さまが、何が写っているか不安な時は“Dのみ”で、依頼される。
Dは英語の“Ddevelopment”の略だった。

◆写真の仕上がりには、「色が、良くない」というような品質の他に、様々なクレームの様なものが届く。

●トラブル1:「東京の孫の学校のジャージーだった」の巻
カメラ店から、「お客さんが、写真が違う、、、と、言っている」との電話からはじまった。
訪問して、お尋ねすると「それな、中学生の数人が、部活かキャンプなどしている写真は知らないそうだ」とのこと。
渡されたプリントを見ると、言われたとおりの数人の中学生のスナップ写真だった。着ているジャージには、学校の校章のような丸いマークが写っていた。
さてここから、調査の開始、、、図書館へ行って地元のA県の学校の校章が、まとめてある本を探して照らしわせたが、無かった。
ここで、断念してもそれなりに、カメラ店の店主に説明はできそうな気がしたが、NHKなどでローカルな場合に、東海3県というフレーズが、耳に飛び込んで来た。(やれるだけ、やってみよう。北と西だから、、、、、)
次の日曜日、家族をマイカー(ワンボックスカー)に乗せて、北にあるG県の、有名な山の上にお城のある観光地の図書館に行って、同様に校章の本を探して照らし合わしてみたが、無かった(ドライブ半分、調べもの半分)。
次の日曜日は、西隣りのM県の図書館へ行った。似ている校章もあったが、どうもハッキリしない。
カメラ店の店主には、かなりの日数を待たせてもらっているので、訪問させていただいた。
これまでの、調べた内容を伝えた。ボールペン1本からできる商売のため、いつも命令調で言葉を発する人も、カメラ店によっては、たまにはおられたが、今回は「調査したことを、お客さんに伝えてみる」と、ご返事をいただいて、帰ることができた。
どこかで、現像する(または現像した)フィルムと、名前の書いてある受付した袋が入れ替わっていたのなら、中身違いは相手が居る(存在する)ことなので、計2件発生することになる。なので、もう1件どこかから、「現像に出したけど、この写真じゃなーい!」と、クレームが、最短で数日で発生するのだが、どこにもその知らせはなかった。理由は様々だった、、、
〇写真を、現像~プリントに出したこと“そのものを”、いつのまにか忘れている
〇何か、かなり大事な用事で、カメラ店へ仕上がりを“取りに行けない事情”がある

、、、、、などが、推測だけでも考えられる。
後日、カメラ店から連絡のあったのは、
「なんか、東京の孫が撮った写真で、たまたま実家に来ていた時に、現像に出したんだって、、、」とのことだった。「孫が写っている写真くらい、すぐに判ってくださいよ!」と、心の中でツッコミを入れたくなった(ここから、300kmほど東への東京の中学校の校章は、とても思いつかないし、調べられませんでした)。

●トラブル2:楽しい正月でパチリ、表札から個人情報?ゲットの巻
また、中身違いの発生。
問題の写真を、お預かりして来た。受付のDP袋には、当該困っている、お客様のお名前が書かれてあった。でも、中身の写真が違う(当然、ネガも違う)とのこと。
写っているのは、家族写真だった。ちょうど、正月があった。何回も見直していると、家の前で撮られた写真に、小さく門が写っていた。
早速、会社のエンラージャー(引き伸ばし機)で、フィルム(ネガ)の該当する部分を拡大すると、黒い石に彫られた“苗字の漢字”が読み取れた。
かなり珍しいお苗字だったので、電話帳で調べると、このO市内では4件がリストアップされた。
2件目のお宅への架電で、探しているお宅のことが判った。会社には、“フィルムの画像を引き伸ばしする=エンラージャー”があったので、解決が早かったかもしれない。

●トラブル3:写真が写ってない
写真のことでフジカラーとか、さくらカラーとか、ブランドを知っている人なら、
・フィルムを、カメラにどうやってセットする?
・どうやって、撮影後にカメラからフィルムを出す?

、、、、、などは、いつの間にか家族から、または友達同士でそのノウハウを共有したかもしれない。
現像を終わったフィルムに何も映っていない場合が、時々ある。その時は、名刺大の“しおり”の様なものを、毎回封入させていただいていた。
その文言は“何らかの原因で、カメラに正しくセットされないまま、撮影されてしまった”のではないかという、未撮影の原因のことを、説明させていただいているメモでした。
当時は、いろんなカメラが、世の中に出ていた。初めて触るカメラもあれば、家族の行事ごとに、フィルムを入れて使い慣れた、カメラもあったかもしれない。操作にうっかりもあったかもしれない。誰かに渡されたカメラで、ただ撮影だけしただけかもしれない。
フィルムしか同封されていない、軽いDP袋のまま、お客様に届くことになった。
フィルム式カメラでは、中身が見えないからこそ、いろんなハプニングがあった。

(次回へ続く)

【この記録について】本記事は、著者の30年前の記憶の断片をベースに、AI(人工知能)との対話を通じて、当時の泥臭い空気感や技術の過渡期の雰囲気を再現・再構成したエッセイです。あくまで個人の体験に基づく主観的な記録(当時の思い出)としてお楽しみください。


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