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新年度の仕切り直し|小さな学校から

仕切り直し|ブリスベンの小さな学校から

新年度を迎える4月は、多くの人にとって「スタート」の季節です。けれど私にとって今年の4月は、単なるスタートではなく、明確な「仕切り直し」のタイミングとなりました。

私は現在、オーストラリア・ブリスベンで小規模な学校を運営しています。これまで多くのご縁に支えられながら続けてきましたが、この一年は決して平坦な道のりではありませんでした。

特に大きな出来事は、職員の半数が同時期に離れることになったことです。もともと小規模な体制で運営しているため、一人ひとりの存在が非常に大きく、その半分が抜けるというのは、単なる人員不足ではなく、学校そのものの基盤が揺らぐような出来事でした。

さらに追い打ちをかけるように、オーストラリアにおける日本人在住者の減少という現実があります。以前であれば自然と人が集まっていた環境も、今ではそう簡単にはいきません。生徒の確保も、そして何より人材の採用が非常に困難な状況が続いています。

正直なところ、「このまま続けていけるのか」と考えたこともありました。条件を厳しくすれば人は集まらず、緩めれば質が保てない。どこにバランスを置くべきか、何度も立ち止まり、考え直す日々でした。

しかし、その中で一つ気づいたことがあります。

それは、「これまでのやり方にこだわりすぎていたのではないか」ということです。

採用条件一つをとっても、「こうあるべき」という前提を無意識に持ち続けていました。けれど環境が変わった今、その前提自体を見直さなければならないのではないか。そう考えるようになりました。

そこで私は、一度すべてを「仕切り直す」ことにしました。

採用の条件、役割分担、運営のあり方。これまで当たり前だと思っていたものを一つひとつ見直し、「今、この学校に本当に必要なものは何か」を考え直しました。

同時に、「私たちの学校に求められているものは何か」という視点にも向き合いました。
ただ日本語を教えるだけではなく、安心して通える場所であること。子どもたちが無理なく続けられる環境であること。そして、保護者の方々が「ここに任せてよかった」と思える信頼を築くこと。

その本質に立ち返ったとき、これまで見えていなかった新しい方向が少しずつ見えてきました。

もちろん、すべてがうまくいくわけではありません。
理想を言えばきりがありませんし、すべてにおいて満点を目指すことは現実的ではありません。

けれど今は、こう考えています。

満点は取れなくても、合格点は必ず取る。

完璧を目指して動けなくなるよりも、現実の中で最善を積み重ねる。その方が、結果として長く続く形になるのではないかと感じています。

この4月、私たちの学校はもう一度スタートラインに立ちます。
決して同じ形ではありません。これまでの経験と反省を踏まえた、「一度脱皮した学校」としての新しいスタートです。

仕切り直しとは、後退ではなく前進です。
一度立ち止まり、見直し、もう一度進むための大切なプロセスです。

だからこそ私は、この4月を恐れるのではなく、むしろ楽しみにしています。ここからどんな学校になっていくのか、自分自身でもまだ分からない部分があるからこそ、可能性を感じています。

新しい年度、新しい環境、新しい挑戦。
そのすべてを受け入れながら、もう一度、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

そしてBrisbaneでボランティアに興味ある方は、ぜひコメントください。

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