改・ジオラマレビューEX01・サイレントジオドラマ01 ひとりぼっちの兵隊さん※本文付き 撮影日 2016/07/05
出演キャラクター
ノヴァプライム
Seraphicus Prominon core robot Seraphicus Prominon's armor and cradle
R-11 set
セラフィカス・プロミノン
作品名 トランスフォーマー
メーカー Mastermind Creations・マスターマインドクリエイション
キャラキター名
アグルツ歩兵/Agurts Infantry
シリーズ名
[アシッドレイン/ACID RAIN]
メーカー名
〔ORI TOY・オリトイ〕
撮影日 2016/07/05
ひとりぼっちの兵隊さんの物語
サイレントジオドラマ 無声でお楽しみくださったのが前回
今回は本文書いて物語を綴ってみます
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宇宙の辺境惑星 そこに戦闘により仲間からはぐれた兵士がいた

何日彷徨っても辺鄙な、この居場所から抜け出すことはできなかった

ずっとマシンの中では気が滅入ってしまう ある日外に出た時だった

兵士の手を取る者が現れる


宇宙中を旅し修行しているという
初めはロボットかと思ったが 意思のある機械生命体だとわかった
それが、兵士と若き機械生命体の100日間の出会いだった





彼らはお互いに他愛のない話をした
境遇を語ったのは ほんの少し
ふざけてヘルメットを取り上げたり 彼らはすぐに打ち解けた
人恋しかったのかもしれない


これは体の一部みたいなもんさ 兵士は、そう笑う




兵士も機械生命体も この穏やかな時間が好きだった


大きいものが、小さいものを膝に乗せるのは自然なことだった


機械生命体は優しく繊細な力加減で兵士を支え 二人で空を見上げた


星空が広がっていた しかしこの惑星の特色だろうか
満天の星空というわけではなかったが二人には十分だった


ただ無言で空を眺める 滋味に満ちた時間だった





兵士が何かを語り 機械生命体が顔を傾ける
体の一部のヘルメットは膝の上に乗せられている

戦車には岩が積もり静かに佇んでいた
それでも頑丈なものだ まだ問題もなく動くし燃料さえ入れれば
戦場にも行けるだろう





翌日は兵士にヘルメットをかぶせて遊んだ



そして見つけたのだ まだ動く戦闘ヘリを
兵士は言った 自分には仲間のためにやらねばならないことがあると

あなたと過ごした時間は まどろみの中のようで
人生で一番安らいだと


機械生命体は特に止めることはしなかった


飛び去ってゆく兵士を乗せたヘリを見上げる

どんどん遠くなり 遂に高倍率モードにしても見えなくなってしまった



ふと、何かを諦めた


後ろを向き歩き出した 修行を再開しなければ

それから暫くは修行する日を数日過ごした















100日目 胸騒ぎがした

ヘリが消えた方へ機械生命体はゆく
久しぶりに変形した 4輪ビークルに変形し高スピードで移動していく








荒れ果てた惑星をひた馳せる


武装トレーラーも召喚し有事に備えた








一方その頃 兵士は故郷の星を襲う侵略生物の拠点である
この星で戦う任務に戻っていた

しかし仲間は全滅したのか 一人もおらず、
たった一人で戦っていた

ヘリに武装は充分あったが じわりじわりと追い詰められていく


前方の敵に気を取られている兵士に背後から忍び寄る



襲われた そもそも1人で怪物の巣に戦いを挑むことが無謀だったのだ

一度崩れた体制は、立て直せない 次々に襲われていく


銃を取られた

押し倒され


怪物の狂気が迫る

怪物の鋼鉄の舌で 脳髄をえぐられる ヘルメットは容易く貫通された

兵士の体から力が抜ける




力なく崩れ落ちていく


ここいらの怪物の主 大型生物だ



もう助からない


機械生命体が現場に迫る 怪物の沸き立ち方からここが戦場だろう


構わず前進する
前の敵は引き 屋根に乗った敵はそのまま放置した

一刻も早く駆けつけるのが何より大事だった


そして機械生命体は見つけてしまった
見たくないものを 見つけたくないものを

兵士のヘルメットだった

これを使って遊んだ日々が走馬灯のように再生されていく


機械生命体は変形し本来の姿になっていく

ふらつく足で 手を伸ばす




持ち上げた 冷たくなっているが微かに熱がある









慟哭が響き渡る こだまは帰ってこなかった



彼は決意した

胸部パーツを開き内部を露出させた

機械生命体一族に伝わる英知の詰まった結晶を取り出す

そこにヘルメットを収納する

これで二人いつまでも一緒だ

そこは最も大切なものをしまう場所

武装トレーラーから剣を取り出す

ただ殲滅するだけだ



ツルギを振るい 銃を撃つ

次々と獣を打ち倒していく





強靭な尻尾も容易く切断する


そして見つけた

向こうもこちらに気づいたようだ

あたりが照らされると手にしたものがわかった 親友だ



数秒の硬直の後 はじかれたように飛びかかる



怪物の頭部を捉えた

首をひねり脳震盪を起こしたようだ

友を取り戻し 鼓動を確かめる

心臓は止まっていた 顔を伏せる



何も考えられなかった


手で頭を起こしてみた





やはり動くことはなかった 優しく抱き抱え移動していく







地面に腰を下ろし、彼を抱き抱える
大きいものが小さいものを抱えるのは当然のことだ


大きな大木の隙間に彼の亡骸を埋葬する




花はなかった この惑星独自のカラフルな植物を備える

埋葬が終わり 上空を見上げる あの日と同じ空はもう広がらない


墓に優しく手をかける 愛おしい



彼の中に憤りと怒りと闘志と悲しみと
全ての感情が混ぜ合わされ湧き上がる




主が目を覚ました



すべての感情が爆発する








大地を蹴り飛び上がる


武装トレーラーから
次々とパーツが射出され身にまとっていく











大きく翼を広げ戦いを始める












怪物と見合う





剣を突き刺す 一瞬で勝負は決まり 息絶える









ヘルメットを取り出す



まだ兵士が側にいる感じがする

少し墓に手を加えた


彼はそこにいた



兵隊仲間はみんな死んじまったが 俺はもう 大丈夫だから


機械生命体はこの星を去りゆく前に 自分体の一部の剣を墓標にした

そこにはヘルメットがあった
大風の吹かないこの惑星ではいつまでも残り続けるだろう

こうして兵隊さんは、ひとりぼっちではなくなった

これはノヴァプライムがプライムになる前の若き日の物語…
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撮影秘話
初めて撮影した物語です
まだジオドラマなんて造語も作っていませんでした
自分で撮影して感極まったのを覚えています
