#せりふ三題噺#草原返却ペンネ
こちらの企画に参加しています。
俺はいわゆる異世界転生というヤツをしたらしい。
今日もギルドで借りた許可証を門番に見せると街の外に出た。
森まで行くともっと稼げるらしいが、今の実力じゃあ自殺しにいくようなものだ。
大人しく草原で薬草を採取する。夕方まで頑張って、また門番に許可証を見せると街に入る。
ギルドの受付で許可証を返却すると採集してきた薬草も買い取ってもらう。
これで今日の晩飯と今夜の宿代にはなるだろう。
◇
「よう!頑張ってるみたいじゃないか?」
「あ、先輩!うっす」
このひとは冒険者の先輩。面倒見がよくて俺にとっては兄貴分みたいな人だ。転生してきて右も左も分からない俺にギルドを紹介し、簡単な薬草採取の仕事まで教えてくれた。
「今日はイイ稼ぎがあったんだよ。おごってやるぞ」
「いいんですか?」
「まあ、もらえるものはもらっておけ」
「じゃあ。ショート……いや、グランデサイズで」
俺の言葉に先輩がギョっとした顔になる。
「ちょっ……おまっ……勇者だな?まあイイや。お前、先輩のオゴリだからな、残すんじゃねぇぞ」
彼はそう言ってケラケラ笑った。
◇
「お待たせしましたぁ。くさやペンネエナドリ風味、グランデサイズでーす」
484文字ワンライ(一時間縛り)
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