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ベトナムの今と未来を映しだす。

■『Grab』がEV配車サービスを開始。
・最近のニュース、「配車アプリ大手『Grab』がベトナムでのEV配車サービスを開始、『Xanh SM』の独占市場に挑戦」。
・Grabは「10月8日よりハノイ市において、電気自動車(EV)を利用した新たな配車サービス『GrabCar Xe Điện』の試験運用を開始した。
・これは「EV配車を主軸とする『Xanh SM』が支配的地位を築いてきた市場への本格的な参入を意味し、Grabにとって重要な戦略的転換点」となる。
・Grabによれば「新サービスではEVまたはハイブリッド車による送迎を提供し、環境負荷の低減を重視する利用者層のニーズに応える構え」である。

■市場はGrab、Xanh SM、Beの3社が鎬を削る。
・Grabベトナムの移動部門は「本サービスは利用体験の向上と新規ユーザーの獲得を図ると同時に、環境に優しい移動手段の普及を促進するものである」と述べた。また同社は「将来的にホーチミン市での展開も視野に入れている」。
・現在「ベトナムにおける配車市場では、Grab、Xanh SM、Beの3社が激しい競争を繰り広げている」。このうち「Xanh SMは、VinFast製の電気自動車を用いた専用サービスを展開しており、GrabやBeにはこれまでEV指定のオプションが存在しなかった」。
・Grabは「政府によるEV普及支援策の進展や、環境意識の高まりによって、同社のプラットフォーム上におけるEVの導入が増加傾向にあることを、今回のサービス導入の背景として挙げている」。

■車両変遷に映る時代の流れ。
・余談、ベトナム政府はガソリン車両の規制を発表し、「2030年までに乗用車の約30%、二輪車の約22%を電動化する」といった目標を掲げており、EVという選択は、もはや完全に時代の流れであることが窺える。
・国民の年間平均所得(国民一人当たりGDP)はわずか100ドル前後であった1990年代初頭のベトナムは、街中を自転車が行き交っていた。2000年代に入ると、日本製バイク・ホンダが普及し、通勤・通学の足は自転車からバイクへと一気に切り替わっていく。そして2018年頃、国民一人当たりGDPが3000ドルを突破したあたりから、都市部に自家用車が少しずつ加わり始めた。さらに近年(2022年以降)では、政府がEV導入を推進し、登録料免除などの政策インセンティブを打ち出したうえで、国産自動車メーカーVinFastがEV市場へ本格参入する。
・そう、ベトナムのモータリゼーションは、このわずか三十年ほどの間に、自転車からEVへと一気に駆け抜けたのだ。私は最近配車アプリを利用して、感じることがある。それは、EVの配車機会が多くなった、ということだ。確かに本報道と私の実体験はリンクしていることを思い知らされる。
・日々の暮らしで、既に出来上がった景色の中を、私は当り前のように歩いている。しかし、現在、目の前に広がる世界が、必ずやって来ることを、三十年前に、私は想像できただろうかーーー常に猛スピードで変化し続ける街、都市、国に生きていることをより意識すれば、当り前に感じている風景は、更に鮮やかに色点いて、私の目にベトナムの今と未来が映し出されるのかもしれない。

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