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市場規模600億円、空白の価格帯。

■良質なベビー・キッズ用品需要の高まり。
・最新のニュース、「良質なベビー・キッズ用品需要の高まりで、ブランシェスがベトナム初上陸、イオン2店舗に展開」。
・ベビー、子ども衣料の製造販売を手掛けるブランシェスは「5月より、ベトナムでの本格的な子ども服の販売を開始した。ベトナム法人イオンベトナムが運営するキッズリパブリック内で展開する」。
・販売は「ホーチミン市の『イオンモール・タンフーセラドン』と、ハノイ市の『イオンモール・ロンビエン』の2店舗の旗艦店から順次スタートする」。

■ブランシェスは現地のファミリー層がターゲット。
・ベトナムでは「経済成長に伴い、子育て世代の間で良質なベビー・キッズ用品への需要が急速に高まっており、ブランシェスは現地のファミリー層に向けて、日本の品質とトレンドを取り入れた子ども服を提供する」。
・取り扱う商品は「日常シーンで着られるデイリーカジュアルなラインナップが中心となる。男女問わずコーディネートを楽しめるカラーバリエーションやシルエットを取り揃え、サイズは100cmから160cmまで幅広く展開する。参考価格帯は約900~2700円となっている」。
・今後は「ホーチミン市とハノイ市の2店舗での市場反応や顧客のニーズを分析し、ベトナム国内における展開店舗の拡大を検討していく。また、現地の気候やトレンドに特化した商品開発も進めていく方針だ」。

■ベトナム子供服の市場規模。
・余談、ベトナムの街を歩いていると、カラフルで可愛らしいベビー・キッズ向けの衣料店をよく見かける。思わず誰かにプレゼントしたくなるような、柔らかそうな生地感とバリエーション豊かなデザインが店頭を彩る。
・ベトナム子供服の市場規模などをみてみよう。調査機関(Euromonitor/Vyansa Intelligence等)データより、ベトナムの子供服市場は約600億円以上規模に達している。ベトナムのGDP成長率は年6.0〜6.5%と極めて堅調で、中間層の拡大に伴い「より良質な衣服を子供に与えたい」という購買欲求が前年比10%以上のペースで市場を押し上げている。
・流通する製品の多くは中国産、あるいは中国製の生地を使ったものである。ベトナムの縫製業(アパレル輸出は世界3位)は極めて盛んだが、実は衣料用生地の約67%以上を中国からの輸入に依存している。中国産のテキスタイル(織物・生地)技術は近年劇的に進化しており、自動化された最新工場から供給される生地は、安価でありながら非常に柔らかく、デザイン性や発色に優れたものが多い。私が街中で感じた直感は、このサプライチェーンの質の向上によるものだろう。
・実は、ベトナムで販売される乳幼児・子供向け衣料には、見た目だけでなく厳格な安全基準が課されている。ベトナム商工省通達第21(繊維製品のホルムアルデヒドおよび芳香族アミン含有量に関する国家技術基準)・この基準により、3歳未満の乳幼児向け繊維製品は、肌荒れやアレルギーの原因となるホルムアルデヒドの含有量を「30mg/kg以下」という非常に厳しい数値に抑えることが法律で義務付けられている。これにより、ローカル店に並ぶ衣服であっても、一定の安全性・クオリティが担保されているのだ。
・激戦のベトナム市場において、日系アパレル(ブランシェスなど)が勝てるポジショニングはどこにあるのだろうか。現在ベトナム市場は、伝統的な市場や個人商店が扱う「低価格帯(1着数百円)」と、欧米外資系ブランドが展開する「高価格帯(5000円以上)」に二極化している。ブランシェスが設定した価格帯「約900円〜2700円」は、ローカルの有力ブランド(CanifaやYodyなど)が位置するボリュームゾーンに近く、拡大するホワイトカラー(中間層〜上位中間層)が日常的に「少し良いもの」を買うのに絶妙な価格レンジなのだ。
・またベトナム消費者保護法において、ベトナムの消費者は、製品情報の透明性や安全なラベル表示を求める権利が法的に強化されている。日系ブランドが持つ「検品・検針の徹底」、「アレルゲン物質の排除」といった、日本の厳しい自主基準をクリアした安心感は、「他人の大切な子供に贈るプレゼント」としての最大の差別化=ブランシェスの勝ち筋になるのではないかーーー背景にはベトナムでの親戚や同僚の出産祝い、子供の誕生日(国際子供の日など)に衣服を贈る強いギフト文化がある。仲間に子どもが生まれた、という吉報を受けたときには、また家族持ちの仲間と久しぶりに会う時には、ブランシェスの子ども用の服をプレゼントする選択肢にぜひ入れたい、と感じている。

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