更なる女性活躍へ、笛は大きく吹かれた。
■初の女性駐ベトナム米国大使。
・最新のニュース、「アメリカ上院はマクナマラ氏の人事を承認し、初の女性駐ベトナム米国大使に就任した」。
・米上院は「ベトナム時間19日、新たな駐ベトナム米国大使としてジェニファー・ウィックス・マクナマラ氏の人事を承認した。同氏の就任により、ベトナムで初の女性米国大使が誕生することになる」。
・米上院のウェブサイトによると「今回はマクナマラ氏を含む49人の人事指名が承認された。マクナマラ氏は米国務省で20年以上の勤務経験を持ち、2012年11月からは大統領任命室のディレクターとして4人の大統領に仕えるなど、米国政府で約31年のキャリアを持つ専門職公務員だ」。
■ベトナムと米国は1995年に国交を正常化。
・2025年12月11日に行われた米上院外交委員会の公聴会では「ベトナムを地域における米国の最重要パートナーの一つと位置づけ、『強固で独立し、強靭なベトナムは米国の利益に合致する』と強調した。また、行方不明となった米兵の遺骨送還など、戦争の爪痕を克服するプログラムにおけるベトナムの支援を評価し、関連プログラムの継続を支持する姿勢を示している」。直近の駐ベトナム米国大使を務めたナッパー氏は「2026年初めに任期を終えてハノイ市を離れた」。
・ベトナムと米国は「1995年に国交を正常化し、2023年9月には両国関係を包括的・戦略的パートナーシップに格上げしている。現在、米国はベトナムにとって最大の輸出市場であり、ベトナムは米国にとって世界第8位、東南アジア諸国連合(ASEAN)内では最大の貿易パートナーとなっている」。ベトナムは「両国関係の安定的かつ実質的な発展を重視しており、米国も自立して繁栄するベトナムを引き続き支持していく方針だ」。
■越南女性の労働参加率は約70%超え。
・余談、ベトナムは伝統的な儒教社会の『男性優位』な価値観を色濃く残しながらも、現実には東南アジア屈指の女性活躍国である。これは長年の戦時下において男性が戦地に赴き、家庭と生産の現場を女性が守り抜いた歴史的経緯が、社会全体の『女性の自立と貢献』を当然とする土壌を育んだからに他ならない。ちなみにベトナムの女性の労働参加率は約70%を超えており、世界平均(約47%)や日本(約54%)を遥かに超える。
・国際労働機関(ILO)等のデータによると、ベトナムにおける女性管理職の割合は30%を超え、民間企業のCEOやオーナーに占める女性の割合も東南アジアトップクラス。単なる「労働力」ではなく、意思決定層への進出が数字として証明される。
・ベトナム労働法2019第135条(女性労働者に関する国家政策)、国が女性労働者の雇用機会均等、およびその権利を保護することを明記。また第142条(ジェンダー平等の原則)、職場における昇進、給与、待遇において性別による差別を厳格に禁止。そう、このような法整備の「下地」や歴史的な背景があったからこそ、マクナマラ氏の着任は、ベトナム社会に対して「女性がトップマネジメントとして君臨する時代」の象徴的なキックオフ・ホイッスルとして大きく吹かれたのだ。
・今年、在ベトナム米国大使館(ハノイ) VS 在ホーチミン米国総領事館・両拠点職員のプライベートなスポーツ大会が模様される予定だ。私はホーチミン職員(ベトナム人や外国人含む)とはスポーツで繋がっており、応援に行く予定だ。彼らとコート脇での雑談を通じて、「初の女性大使就任」という本国の決定を、現場の外交前線はどう受け止めているのか(期待感、あるいは実務的な変化への予測など)を直接肌で感じ取れる立場にあるだろうから、彼らの生の声を聞いてみたいとも思っている。
・かつて私はハノイで暮らし働き、ほぼベトナムビギナー状態でベトナムをこの街を歩いてきた経験から、ハノイはまさに私のベトナムにおける「心の故郷」である。一方で、現在ホーチミンで汗を流し、共に未来を語り合う仲間は、総領事館の面々だーーーさて、私は大使館(ハノイ)と総領事館(ホーチミン)のどちらを応援すべきか、今から少し緊張し戸惑っている。「君はどっちを応援するんだい」と問われた時、問答案をいくつかシミュレーションしている。例えば「どっちかなんて決められないよ、だって、ハノイは情緒溢れる街並みや人情が良さだろうし、ホーチミンは悩み悲しみ淋しさを陽気に笑い飛ばして明日を見つめて生きる力強さもあるからネ」と伝えてみようかな。いずれにしても試合まで少し時間はある、もう少し推敲してみようか。
