『学生島耕作』に学ぶ、昭和サラリーマンの幻想と現実。
軽く本の説明をしておく。
1980年代に『課長 島耕作』という漫画があり、当時のサラリーマンの様子が描かれている。
夢物語のような「ありえない出来事」も多いが、当時の会社や社会の雰囲気がよくわかる漫画だと思う。
主人公の学生時代の話だ。
作者自身も早稲田大学から東芝に入社しており、主人公の島耕作も早稲田出身で初芝電機に入社する設定になっている。
当時、多くのサラリーマンが島耕作を目標にしており、憧れの象徴だった。
実際、テレビ番組「あめとーく」でも島耕作がテーマになったことがあるし、自分の上位世代の先輩も島耕作に憧れていた。
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学生島耕作が就職活動をしていたとき、叔父が言った言葉が印象に残っている。
「働くには、まず社会のため、次に国のため、そして会社のために働き、
その結果として自分の報酬を得ることになる。順番を間違えるな。」
要は、自分が一番最後、ということだ。
終身雇用の時代なら、それでよかったかもしれない。
昔は最低でも課長まではなれ、役職手当もあった。
大企業だと平社員と課長では年収が倍になることもあったらしい。
終身雇用で課長までなれれば給料倍。
俺でも頑張る。上を目指す。
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でも今は違う。
俺の肌感覚では、課長でも年収差はせいぜい100万円くらい。
税金等で引かれたら、もっと差はなくなる。
平社員は残業代がつくが、管理職はつきにくく、下手すればサビ残もある。
責任だけ取らされて100万円の差だと、やってられない。
だったら、副業で100万円稼ぐ方が現実的だ。
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さらに今はリストラ時代。
日本は法律で守られているからアメリカほど簡単に首にはならないが、
露骨に辞めさせるよう仕向けられることもある。
会社のために働いても社員は切られ、国のために働いても税金だけ取られ、
年金も生活保護並みだ。
高度経済成長のシステムも50年以上経ち、時代が変わる中で弊害が出ている。
その中で、美味しい蜜を吸えるのは、ほんの一部の人だけ。
残念ながら、そんな時代だ。
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だからこそ、自分が壊れないように、搾取されすぎないようにしないと。
今の順番は、やっぱり
自分 → 社会 → 国 → 会社
まず、自分が健康でなければ社会貢献はできない。
会社は給料とやりがいのある仕事を提供する場所に過ぎない。
会社がろくなことをしないなら、とっとと辞める。
残念ながら、現在は会社が不祥事を起こすことも多い。
でも、自分は社会を変えていく気概を持って、仕事に取り組みたい。
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