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忘却の花冠14話

一週間後。アカデミーのホールにて。
メモリア「それでは、特例試験生の卒業試験を始めます。尚、システムの設定により、この卒業試験は全国で中継されています。」
中央にはあの玉座が立っている。ルリカが呼ばれると、ルリカは難なく試験を合格する。
メモリア「リアン・ソレイユ」
リアン「え?私が…?」
メモリア「あなたは特待生として、最年少で卒業試験を受けることになります。」
リアンが玉座に座る。試験は無事合格だった。
メモリア「それでは…」
辺りがざわめき始める。
メモリア「灯花のぞむ」
のぞむ「はっ、はい!」
メモリア「玉座に座りなさい」
のぞむが玉座に座る。
その時、信じられないことが起こった。
蛇が根を張り、辺り一面に満開の桜の木が咲いたのだ。
リアン「これは…」
ルリカ「えっ、桜の花?今、春だっけ?」
周りの生徒「嘘でしょ…あの子、忌み子って言われてた…」
周りの生徒「なんで花冠枯れてないの?おかしくない?」
世界中がざわめく。混乱に包まれる。
フロリアン「……!」
フロリアンも参列していた。
リュシアの口角が上がる。
リュシア「ほら、やっぱりキズノの計画通りだ」
メモリア「こんなことが起こるとは…。システムのエラーは感知できませんでした。」
ルリカ「つまり、花冠はもう役に立たないわけだ」
リュシア「マスター。僕から提案です。灯花のぞむを外の世界で生かしてみませんか。一度アカデミーから離れて、正確にマスターの下で、試してみるのです。見て分かったでしょう?のぞむは世界を変えます。」
フロリアン「世界を、変える」
リュシア「フロリアン、キズノの最後の願いは、花冠の制度をなくし、忌み子が生きる世界を作ることだ」
桜の花びらが舞う。
フロリアン「綺麗…」
リュシア「悪くない未来だろう」
フロリアン「えぇ。……。」
桜を見る。
涙が落ちる。
フロリアン「やっと……」
一歩歩く。
膝をつく。
フロリアン「これで……よかったのね」
床に倒れるフロリアン。
フロリアンの体は、長年の実験による後遺症で限界を迎えていた。キズノから受け継いだ魂が静かに役目を終えたのだ。
リュシア「ようやく安心して、キズノの元に行ったんだね。おやすみなさい」
フロリアンの目を閉じさせるリュシア。
リュシア「また会おう、フロリアン」
そうして、卒業試験は終わりを迎えた。灯花のぞむは、卒業試験に合格したのだった。……

のぞむ「卒業試験に合格したものの、これからどうするの?」
リュシア「リアンから話があるそうだ」
リアン「気になっていることがある」
ルリカ「また変な魔法の研究話じゃないでしょうね?」
リアン「キズノ様が使っていた継承魔法。本来なら寿命を縮めることによって使用が可能になる。けど、この魔法はまだ完成途中だった」
リュシア「つまり、これから僕たちはキズノの魔法を完成させる旅に出ると言うわけだね。面白い」
のぞむ「リュシア先生、前と雰囲気、変わりましたね」
リュシア「何のことだい?昔から、僕は僕だよ。僕は明星リュシア以外の何者でもないからね」

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