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オオカミに呼ばれた女?        ~三峯神社と突然の出逢い~②


①の続きです🐺
お読みいただきありがとうございます☺


白い毛布の動物の夜から翌々日。
週1の大学病院でのリハビリの為に、私は駅に向かっていました。

杖をつきながらゆっくり歩いていると、道路の真ん中に何かがが落ちているのをみつけました。近くまで来ると、それは緑色のお守りでした。
誰かが落としたのかな。

膝を曲げて落ちているものを拾うのも今の私には危険。周りにも歩いている人は数名いたため人の目が気になったこともあり、気になりながらも立ち止まることなくゆっくりとそのまま通り過ぎました。

しばらく歩くと、また目の前に何かが落ちている。
近くまでくると、なんとそれはまたしてもお守りでした。

さすがに無視できず、必死で拾い上げる私。
お守りには「小網神社」と刺繍がありました。

あ、あの有名な神社か!近いから行ってみたいと思っていたけどいまだに行ってないな・・こんな短時間で落ちてるお守り2つも見るなんて、今日はめずらしいな。
そんなことを考えながら、そばの植え込みのへりにそっと置きました。


数時間後。

診察とリハビリを終えた私はまた最寄り駅に戻ってきました。
先ほどの道を通ると、小網神社のお守りは無くなっていました。
よかった、持ち主さんが持って行ったのかな☺

しかし道を進んでいくと、緑色のお守りはまだ同じ場所に落ちていました。

住宅街とはいえ駅からも近く、駅に向かう導線となっているためかなり人通りのある幅の広い道路。そして緑色がわりと目立ち存在感を発しています。
しかもあれから数時間経過しているのに誰にも拾ってもらえないなんて・・
気の毒に思った私は、まわりに人が途切れるのを待ち、今度こそと拾い上げてみました。

そしてなんとなく裏返してびっくり。
そこにはおとといの夜に見た、あの白い生き物そっくりな動物が刺繍されていたのです。


そっくり!!…

偶然にしてはすごすぎる。
「あさって道に落ちてるから拾うように」と言いに来た?
でもこの刺繍の狼はしっぽは1つしかない。だから毛布の子ではない??

驚きながらも先ほどと同じように、そばのヘリにわかりやすく立てかけておきました。

帰宅後も先ほどの白いオオカミが非常に気になり調べてみると、それはオオカミを守護神としている、埼玉県の三峯神社だということがわかりました。

標高1100メートルを超える奥秩父の山々の中に鎮座し、1900年以上の歴史を誇る美しい神社。
初めて知りましたが関東屈指のパワースポットだそうです。

来る人を選ぶ、厳しい、怖いなどとも書かれていました。神仏習合時代は修験道の霊場だったため、今でこそバスや電車などアクセスがありますが、それでも簡単には人を寄せ付けない場所に鎮座しているからこそ、その覚悟や本気度が試されるため、厳しいなどというイメージがついたようです。

毛布から2日後の出来事に加え、もともとオオカミや犬が大好きだった私は、調べれば調べるほどこの神社に惹かれていきました。


■お守りと交わした私の「約束」

4日ほどたち、今度は週1の膝整体に向かう私。冬ということで寒く、その日は強めの雨が降っていました。
あのお守りどうなったかな・・・
そう思いながら先日と同じ道を通ると、あの緑色のお守りはなんとまだヘリの上にありました。

雨でびしょ濡れになったお守り。
可哀相に思いそっと手に取ると、雨で濡れた金色の刺繍のオオカミの目は悲しそうに泣いているように見えました。

人様のもの、しかもお守りなど念が入っていそうですし、このようなものを拾うことは良くないと理解しつつも、どうしてもこのままにしておけないと思った私は、そのお守りをハンカチに包み、自宅に連れ帰ることにしました。



連れて帰ったお守りは本当にボロボロでした。

お守り本体は柔らかくなり紐も切れ、そのたびに結びなおしたような玉結びがいくつもあります。
緑色からしてきっと持ち主の方は、私と同じようにどこか思わしくなく、10年、15年と長い期間大切にし、健康を願っていたのかもしれません。

長い間持ち主を護り続け、寒い冬の日にひとりぼっちで雨に濡れ、故郷の山を想って悲しそうに泣いていたオオカミが、なんだか出口の見えない長く辛い状況の自分と重なりました。

山に帰りたいのでは。仲間のもとでゆっくり休ませてあげたい。
このお守りに対して、何かしてあげたい。いつのまにかそんな想いがあふれて来ました。

先日あらわれた白い動物は、このお守りの白いオオカミなのか。
今度道端に落ちてるから拾うように助けを求めて事前に言いに来たのだろうか。

でもそれならなぜ私に・・・?

厳しく人を選ぶと言う厳格な神社。
なんだか「足腰治して返しに来てみなさい。」と試練を与えられたような。試されているような。そんな気さえしました。

けれど、今の状況では絶対に無理。西武秩父駅からは満席で座れない可能性の高いバスで約75分。もし座れなかったら・・・。さらに降りてからも神社までは山道。とても今の私には危険すぎます。

まともに歩けるようになったら、私が必ず山に連れて帰る

私はお守りと、そう強く約束をしました。

・・・今になって思うと、なぜ落とし物として届けなかったのか、又は近くの神社などのお守りお札返却場にお返ししようと思わなかったのか。
その時はなぜか一切頭になく、故郷の神社に連れて帰ることしか考えていなかったのです。

仕事もなく原因もわからない治療や整体に貯金も減り、日々痛みに耐え将来を悲観していた私に新しい目標ができ、まさに気力が湧いた瞬間でした。

③につづきます。

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