上岡龍太郎さんの講演会での忘れられない2つの話。#エッセイ
私が高校2年生の時、あの上岡龍太郎さんが講演会に来られた。
担任から私語を慎み静かに聞くように注意を受け、終わってから感想文を書かせると言われて体育館に連れていかれた。
全校生徒が集まった体育館に上岡龍太郎さんが舞台袖から大喝采の拍手の中、ゆっくりと登場。
「さあ、笑かしてくれよ、上岡‼️」
って感じで全校生徒が話し出すのを固唾を飲んで待っていた。
【しかし、高校の講演会に何で芸人呼ぶの?
上岡さんはインテリのイメージがあったとはいえ、芸術家とか作家とかジャーナリストの人とか為になりそうな話出来る人がもっと他にいたんちゃうの?】
芸人らしからぬ静かな普通の口調から始まり笑いもそんなに起きずに、盛り上がりもせず講演会は普通な感じで終わってしまった。
しかし、単調で時間持て余すような講演で
(今考えると上岡さんはそんなにやる気なかったのでは。何かのしがらみで多分嫌々講演会やらされたんだろうなぁ〜)
今でも忘れられない2つの話をしてくれた。
というか、高校生に普通は話するべき内容ではない2つの話を。
その一つが
「皆さん、先生や親から努力しなさい。
努力しろ、努力するべきと言われてると
思いますが、努力なんてしなくていいんです」
話を要約すると、努力してると自分が思ってる時点でそもそも嫌な事を嫌々している。
本当に好きな事をしてたら自分は努力してるとか頑張ってるとかなんて思わない。
ただ楽しいだけやりたいからやってるはずでしょ?という主旨。
もう一つが、
「皆さん、信号機ってあるでしょう。あれちゃんと守ってます?絶対に守らんでもいいんですよ。だって人間が機械に縛られるなんて可怪しいでしょう」
話を掻い摘まむと、
「遠くまで見渡せる広い道路で車が1台も来てないのに、信号が赤だからってじっと待ってる人がいるでしょう。あれ、阿呆でんな
機械なんか無視して人間の意志で渡れるのに
機械の言いなりなんやから」
講演後、
担任は「感想文なんか書かなくていい、あいつの話したことは忘れろ❗️」
と大激怒して、
「二度とあいつは呼ばん❗️」という結論になりました(笑)
(努力なんかしなくていい、信号なんか守らなくていい。そら、先生怒るわ〜)
そして、その翌年の講演会に呼ばれたのは上岡さんの相棒でもあった横山ノック師匠だった。
芸人ながら参議院議員でもあり、後の大阪府知事にもなる常識人だったノック師匠なら上岡のような変な事言わなぃだろうという先生方の配慮だったのだろう。
深謀遠慮というべきか?
先生方の思惑通り、高校生に話すぺき内容(努力、夢、一生懸命、頑張ることの大切さとか)の話ばっかりで講演会は終わった。
先生方は万々歳だったんだろうが、生徒は皆退屈で、正直講演会の話がどんな内容だったのかさえ全く憶えていない。
前年の先生方の話して欲しいと思ってる話とわざと全く違う話をした上岡さんの話。
今まで教えてもらい信じてきたことを全てひっくり返される強烈さで、何十年たった今でも忘れられない。
そして、たぶん先生方からくれぐれもと念押されただろう横山ノックさんの忖度した話は、私の全く印象に残らないありきたりな話だった。(決して横山ノック師匠批判ではなく先生方批判です)
上岡さんも講演前に先生方から高校生に学びのあるような話を、という感じで言われたのだろうと想像する。
しかし、ご存知の通り一筋縄では行かない、ひねくれ者の上岡さんはわざと逆の話をしたのではないか。
たぶん私の推理は当たってる自信がある。
講演後の先生の怒りを見たら(笑)
でも、今となっては先生方に感謝しかない。
だって、
あの上岡龍太郎の真骨頂でもある一般人の常識の斜め上から切ってくる、一生忘れられない話をしてやろうという気にさせてくれたのだから(笑)
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スキを超えた大スキだ〜‼️と思えた記事なら応援頂けたらありがた山です。誉めて伸びるタイプなので天まで登ります(笑)
