【無事故20年の元ドライバーが教える】トラックの「ケツ振り」の恐怖!初心者が知るべき回避術
こんにちは、元大型トラックドライバーのヒデです。
20年間、無事故無違反で走り抜けてきた経験から、今日は乗用車の運転初心者の皆さんに「絶対に知っておくべきトラックの危険な動き」についてお話しします。
教習所で「内輪差」については習った記憶がある方も多いでしょう。しかし、「オーバーハング」という言葉はご存知でしょうか?
実は、このオーバーハングを理解していないと、交差点でトラックの隣にいるだけで大事故に巻き込まれる危険性があるのです。
今回は、現場で数え切れないほどのヒヤリハットを見てきた私の視点から、トラックのオーバーハングの正体と、乗用車ドライバーが身を守るための具体的な回避術を分かりやすく解説します。
1. トラックの「オーバーハング」とは何か?
「オーバーハング」とは、簡単に言うと「タイヤの中心から外側にはみ出している車体の部分」のことです。
特にトラックで危険なのは、後輪から後ろのバンパーまでの部分である「リアオーバーハング」です。
乗用車の場合、この部分は短いため、曲がるときに後ろが大きく外側に膨らむことはほとんどありません。しかし、大型トラックの場合、このリアオーバーハングが1メートルから1.2メートルもあることがあります。
現場では「ケツ振り」と呼んでいます
私たちトラックドライバーの間では、このオーバーハングによる車体後部の振り出しを「ケツ振り」と呼んでいます。
「あそこの交差点は狭いから、ケツ振りに気をつけろよ」といった具合に、日常的に注意喚起し合うほど、ドライバーにとっても神経を使う危険な現象なのです。
トラックが右に曲がろうとすると、トラックのお尻(後部)は左側に大きく飛び出してくる。これが「ケツ振り(オーバーハング)」の最も恐ろしい特徴です。
2. 初心者が陥りやすい!オーバーハングの恐怖の事故事例
では、実際にどのような状況でオーバーハングによる事故が起きるのでしょうか。私が現場で見てきた、乗用車ドライバーが陥りやすい危険なケースを紹介します。
事例①:交差点での右折待ちでの悲劇
あなたが交差点で直進や左折の信号待ちをしているとします。対向車線から大型トラックが右折してきました。
トラックの運転手は、内輪差で右側の縁石に乗り上げないよう、少し大回りで曲がろうとします。その瞬間、トラックの長いお尻(リアオーバーハング)が、遠心力で外側(あなたの車がいる方向)に大きく振り出されます。
「あっ!」と思ったときには遅く、トラックの硬い荷台の角が、あなたの車の側面に激突してしまうのです。
事例②:同僚が起こしてしまった「ケツ振り」事故
実は、私の同僚でもこの「ケツ振り」で事故を起こしてしまった者がたまにいました。
ある同僚は、狭い道で路肩に停まっていた状態から発進し、右にハンドルを切って本線に合流しようとしました。その際、左側の死角をすり抜けようとしていた乗用車に気づかず、大きく振り出したトラックのお尻で乗用車の側面をガリガリと削ってしまったのです。
トラックの運転席からは、この「お尻の振り出し」による死角ができやすく、乗用車が横にいることに気づかないままハンドルを切ってしまうことがあります。プロのドライバーでさえ、一瞬の確認不足で事故につながるほど、ケツ振りは恐ろしいものなのです。
3. 元ドライバーが教える!オーバーハングから身を守る3つの防衛術
このような恐ろしいオーバーハング事故から身を守るためには、乗用車ドライバーである皆さんが「トラックの動きを予測して近づかない」ことが最大の防御になります。
防衛術①:交差点の停止線は「絶対に」越えない
交差点で信号待ちをする際、停止線を越えて前に出ている車をよく見かけます。しかし、これはトラックのオーバーハングの餌食になる最も危険な行為です。
停止線は、大型車が安全に曲がれるスペースを計算して引かれています。停止線を守るだけで、右折してくるトラックのお尻がぶつかるリスクを劇的に減らすことができます。
防衛術②:トラックの斜め後ろは「見えづらい箇所」
トラックの斜め後ろは、トラックのミラーに映りにくい見えづらい箇所です。さらに、トラックが急に車線変更や右左折をした場合、オーバーハングによってお尻が飛んでくる危険な場所でもあります。
トラックと並走する際は、斜め後ろに留まらず、速やかに追い抜くか、十分に車間距離を空けて後ろを走るようにしましょう。
防衛術③:トラックが曲がり始めたら「お尻」に注目する
前方のトラックが左折しようとしているときは、トラックの前方だけでなく「お尻の動き」に注目してください。
「前が曲がったから大丈夫」と安心せず、車体の後ろ半分が自分の車線にはみ出してこないか、最後まで警戒を怠らないことが重要です。
4. まとめ:トラックの特性を知ることが最大の安全運転
いかがでしたでしょうか。
教習所では「内輪差に気をつけろ」とよく言われますが、実際の道路では、トラックの「オーバーハング(ケツ振り)」も同じくらい、いや、それ以上に予測が難しく危険な現象です。
20年間トラックに乗ってきた私からのお願いです。
「トラックは、前が曲がれば後ろは外に飛び出す生き物」だと思ってください。
この知識を持っているだけで、あなたの運転の安全性は格段に上がります。
これからも、元大型トラックドライバーの視点から、皆さんの安全なカーライフに役立つリアルな情報をお届けしていきます。
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安全運転で、素晴らしいカーライフを!
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