日経平均が反落した日、資産がプラスだった理由|ソフトバンクグループ
2026年5月26日。
前日まで初の6万5000円台に乗せていた日経平均株価は、4営業日ぶりに反落。前日比162円10銭安の6万4996円09銭で取引を終えた。
3営業日で5,300円超という急ピッチな上昇の反動で、半導体関連株の一角に利益確定売りが出た形である。一時は500円を超えて下げたが、米国とイランの戦闘終結交渉やホルムズ海峡開放に向けた報道が伝わり、中東情勢の緊張緩和への期待が下支えとなった。TOPIXも4.11ポイント安の3938.46と反落している。
市場全体が調整色を強めるなか、私の持ち株はむしろ堅調だった。私のポートフォリオの時価は前日比でおよそ+0.61%(約25万円)と、指数に逆行してプラスを確保している。含み損益はトータルで+45.2%。下落日にこの差がついた理由を、銘柄ごとに振り返っておきたい。
ソフトバンクグループ:投資会社からAIインフラ事業体へ

日経平均の重荷となった半導体株とは対照的に、本日の相場を下支えし、私のポートフォリオを牽引したのはソフトバンクグループだ。株価は前日の7,070円から7,841円へと急伸している。私の取得単価は3,982円、保有は400株。含み益は+154万円(取得来+97%)まで膨らんだ。
株価急伸の直接の引き金は、出資先の米オープンAIの上場観測報道である。ただ、私が今後のカタリストとしてより重く見ているのは、同社自身の「AIコンピューティング事業」の進展だ。
子会社Armを通じたデータセンター向けAI半導体の開発。米オハイオ州などでの大規模な自社データセンター構想。これらを見るに、同社はもはや単なる投資会社ではなく、AIインフラを根底から支える事業体へと変貌しつつあると感じている。
需給も追い風だ。信用買残は前週比で減少し、信用倍率は4倍台前半まで低下した。将来の売り圧力が着実に整理されていることは、中長期で握り続けるうえで大きな安心材料である。
注目銘柄の需給と現在のスタンス

主力以外でも、保有銘柄の需給に変化が見えた。足元の日本株は主要指数が最高値圏にある一方、年初来上昇率が指数を上回る銘柄は全体の約27%にとどまる。シビアな選別物色のなか、市場全体の地合いと各社の個社要因を切り分けて、現在のスタンスを整理しておく。
インフォマート(2492)|ポジティブ
本日は前日373円から377円へ堅調。取得単価331円・16,200株で、含み益は+74万円。利益成長と資本効率が問われる相場で、BtoBプラットフォームのストック収益への信頼は根強い。
貸借倍率0.02倍・信用倍率1.41倍と売り長に近い引き締まった需給で、上値の重さは感じない。ポートフォリオの中で着実に働いてくれている。
ムゲンエステート(3299)|ネガティブ
本日は1,746円から1,751円と小動き。取得単価2,323円・300株で、含み損は-17万円(取得来-24.6%)と苦しい状態が続く。
日銀の利上げ期待に伴う金利上昇が、原油高やインフレ懸念を背景とした「悪い金利上昇」への警戒を生み、不動産セクターの重しになっている。
PER5.4倍の割安感はあるものの、信用倍率は10.74倍と買い残が非常に重い。この逆風下で需給が整理されるには、まだ時間が必要だと覚悟している。
ソラコム(147A)|ポジティブ
前日990円から1,080円へ大きく反発。取得単価1,180円・800株で、含み損は-8万円まで縮小した。
AI需要のすそ野が半導体単体からデータセンター向けインフラ、工作機械、電子部品へと広がるなか、IoTとSaaSでコネクティビティを支える同社は、テクノロジー設備投資の恩恵を享受し得るポジションにある。
貸借倍率0.12倍・信用倍率1.57倍と需給も極めて良好で、本日の急反発を呼び込んだ。ここからが本格的な正念場である。
クオンツ総研(9552)|stay
本日は前日878円から862円へ下落。取得単価1,092円・500株で、含み損は-11万円と長引いている。
相場全体の上昇が一服し利益確定売りが交錯するなか、選別物色の波にやや押されている印象だ。信用倍率6.11倍と買い残が中途半端に残り、需給面の反転シグナルはまだ見えない。
直近決算が示した経営の意図と構造変化を市場が正当に評価する——「踊り場」を抜けるカタリストを、じっくり待ちたい。
先を見据えて:金利とAI需要のすそ野

今後の注目点は「金利」と「AI需要のすそ野」の2つだ。国内の利上げ期待は銀行株にプラスな反面、不動産株には重しになる。名目GDP成長率を長期金利が上回る「悪い金利上昇」が起きないかが最大の焦点である。一方でAI需要は半導体から工作機械・電子部品へすそ野を広げ、テクノロジー投資が業績を下支えしている。市場の地合いと個社要因を冷静に切り分ける姿勢が欠かせない。
全体相場が下げた日にポートフォリオがプラスで終えられたのは、ソフトバンクグループのように構造変化のただ中にある企業を握れていた結果だと考えている。短期の上下に一喜一憂せず、決算数値から経営の意図と市場の期待のズレを見つけ出す——それが、相場で生き残るための地味だが確実な道だと、この一日であらためて思った。
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